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どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
犬神家の一族 TV1977
横溝正史の推理小説を原作とする1977年のTVミニシリーズ全5話をDVD2枚で観た。金田一耕助役は古谷一行。
終戦間もないころ信州の大富豪が死去する。大富豪が全財産を相続させたのは自分の血筋ではなく大恩人の孫娘。


【1】 昭和22年
 信州財閥の巨頭 犬神佐兵衛(81)が死去する。17歳の時にこの地にやってきた佐兵衛は無一文から一代で犬神財閥を築き上げた。生涯一度も結婚しなかったが3人の妾に産ませた娘(松子、竹子、梅子)や孫たちがいる。佐兵衛の遺言状は顧問弁護士の古館が預かっていて、松子の息子佐清(スケキヨ)の復員を待って開封されることになっている。
 古舘弁護士の助手の若林に呼ばれた金田一耕助が東京からやってくる。金田一は那須ホテルという貧相な旅館に宿をとった。部屋の窓からは湖と対岸の犬神家の邸宅が見えた。偶然、犬神邸に同居している野々宮珠世の危機を目にした金田一は駆けつけて犬神家使用人の猿蔵と共に珠代を救った。猿蔵は佐兵衛翁から命に代えても珠代を守るよう厳命されていた。

 金田一が宿に戻ると若林が死んでいた。若林のシガレットケースのたばこに毒物が入れられていた。若林は“近く犬神家の一族に容易ならざる事態が勃発する”と予想して金田一に依頼したのだ。古舘弁護士は改めて金田一に調査を依頼した。

 佐清が復員して博多港に到着するという連絡があり松子が迎えに行く。しかしふたりは那須に戻らず東京に行ってしまった。やがて松子と佐清が戻ってきて遺言書が開封されることになる。古舘弁護士は金田一を伴い犬神邸に出向いた。
 現れた佐清は頭から黒い頭巾をかぶっていた。頭巾を取ると頭からかぶる白いゴムマスクが現れた。松子は、佐清は戦場で顔面にひどいけがをしたため東京で仮面を作らせたと説明した。佐清がゴムマスクをめくると焼けただれたような顔が現れた。

 古舘弁護士が遺言状を読み上げる。「犬神家の全財産及び全事業の相続権を意味する三種の家宝"斧(よき)・琴・菊"を野々宮珠世に譲る。ただし、野々宮珠世は配偶者を佐清・佐武・佐智から選ばなくてはならない....」。
 遺言状では青沼静馬への財産分配についても触れられていた。静馬というのは佐兵衛の第四の妾青沼菊乃の息子だった。
 那須駅に復員兵が降り立った。男は駅前で新聞を買った。


【2】
 64年前、乞食同然の17歳の少年犬神佐兵衛は那須神社の神主野々宮大山に拾われた。21歳で徴兵検査を受けた佐兵衛は神社を出てやがて事業を起こした。野々宮珠代は無一文の犬神佐兵衛を拾い上げてくれた大恩人野々宮大山の孫。
 この地方には出征兵士の手形を絵馬にして那須神社に奉納する習慣があった。佐武・佐智は仮面の佐清の手形と絵馬の手形の照合を要求するが松子は拒否した。
 金田一が調べまわったところ青沼静馬には戦死公報が出されていた。さらに青沼静馬も犬神佐清もビルマ戦線にいたことがわかった。しかしふたりがいた小隊は全滅した。
 
 猿蔵が菊を育てている温室の中に佐武の生首が飾られていた。展望台で血痕が見つかる。犯人はここで佐武を殺し首を切り離したらしい。
 血だらけのボートが発見される。中には菊に飾られた佐武の胴体があった。近くの宿屋に復員兵が泊っていたことがわかる。男は早朝に立ち掃除に入った女中が血のついた「博多復員友愛會」と書かれた手ぬぐいを見つけて警察に届けた。

 ゴムマスクの佐清と絵馬の手形照合が行われる。警察の鑑識課で調べた結果、完全に一致した。

【3】
 佐武の通夜の夜、珠代の部屋に復員兵が現れる。復員兵は邸内を逃げ回った挙句姿を消した。展望台で倒れている猿蔵が見つかる。猿蔵は復員兵と格闘中に背後から頭を殴られたと証言した。近くでゴムマスクをはがされた佐清が倒れていた。そばにゴムマスクが落ちていた。

 金田一と古舘弁護士は那須神社の神主に頼み込んで封印されていた犬神佐兵衛と野々宮大全の古い記録を見せてもらった。若き日の犬神佐兵衛は野々宮大山承知の上で大全の妻と関係を持った。やがて生まれた子供を大全は自分の子供として育てた。野々宮珠代は犬神佐兵衛と血のつながった孫だった。

 ボートに乗っていた珠代は佐智に睡眠薬で眠らされ拉致された。必死に珠代を探していた猿蔵は湖畔の廃屋で気を失っている珠代を見つけた。そばにさるぐつわをされ椅子に縛られている佐智がいたか猿蔵は放置した。
 珠代は自分の部屋で意識を取り戻した。佐智が見つからず梅子は警察を呼んだ。

【4】
 廃屋となっている旧犬神邸で佐智の死体が発見された。佐智はしばられたうえに首を絞められて殺され、首に琴の糸が巻かれていた。
 金田一は佐清にビルマ戦線で同じ小隊にいた青沼静馬の戦死の状況について尋ねたが佐清は答えなかった。
 松子は佐兵衛の妾だった母親の寝室で、佐兵衛が嫌っていた麝香をたいていた。
 出征前佐清と仲の良かった珠代は、現在の佐清が同じ人物のように感じられないと松子に話した。松子は、佐清が復員した時に持っていた背嚢の中から青沼菊乃と幼いころの静馬の写真を見つけた。
 湖面から男の足2本が突き出ていた。

【5】
 引き上げられた死体はマスクをかぶった佐清だった。金田一は死体の指紋照合を指示した。その結果、死体は佐清とは別人とわかる。
 金田一は犬神邸から警官を退去させた。3日後、顔に傷のない本物の犬神佐清が松子と珠代の前に姿を現し別れを告げた。待機していた刑事が佐清を捕らえた。
 佐清は奉納絵馬の手形の照合の時には青沼静馬と入れ替わっていたことを認めた。警察に連れられて犬神邸にやってきた佐清はすべて自分が殺したと謝ったが、金田一は否定した。

 犬神佐清として復員しゴムマスクをかぶって犬神家に現れたのは青沼静馬だった。遅れて復員兵姿で那須に戻ってきた(本物の)佐清は新聞を見て驚き、とりあえず正体を隠した。
 展望台で犬神佐清と青沼静馬が会っているときに、珠代と現れた佐武が珠代を襲うが猿蔵が珠代を助けた。能面をかぶった松子が現れて佐武を殺した。佐清は母松子の犯行を隠すため静馬の指示で佐武の首を菊畑に置いた。
 佐智に拉致された珠代を救い、佐智を椅子に縛り付けたのも佐清だった。佐智を絞め殺したのは松子だった。佐清は静馬の指示で琴糸を首に巻き付けた。
 正体を現した青沼静馬の頭を松子は斧(ヨキ)で切り殺した。
 青沼静馬が殺されたことを知った佐清は母親の罪をかぶろうと考え姿を現した。

 松子は罪を認めた。佐清も事後共犯として服役することになるだろう。珠代は佐清が戻ってくるのを待つと約束した。
 警察署長に支度をしてくると言って席を外した松子は部屋に戻るとたばこに火を点けた。


・出演: 
   古谷一行     ... 金田一耕助
   京マチ子     ... 犬神松子
   月丘夢路     ... 犬神竹子
   小山明子     ... 犬神梅子
   四季乃花恵    ... 野々宮珠世
   田村亮      ... 犬神佐清
   岡田英次     ... 犬神佐兵衛
   西村晃      ... 古館弁護士
   ハナ肇      ... 橘署長

> 湖から引き揚げられた遺体がマネキンそのもの。もう少しどうにかならなかったものか。

◆犬神家の一族 TV1977 (2枚) 


テーマ:昔の映画 - ジャンル:映画

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