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どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
悪魔が来りて笛を吹く(1979)
横溝正史原作金田一耕助シリーズ推理小説の映画化。監督は斎藤光正、金田一耕助役は西田敏行。DVDで観た。

 舞台は昭和23年の東京。強盗殺人容疑をかけられた元子爵が青木ヶ原で自殺する。ところが妻と娘が死んだはずの男を見てしまう。
 このころ、金田一耕助は東京にいて友人の風間俊六が所有する割烹旅館「松月」の小部屋に居候している。

 妻秌子が死んだはずの夫英輔を見た「東劇」は現在は映画館だが、昭和22年当時は歌舞伎が上演されていた。


□ 昭和22年10月15日、銀座の宝石店天銀堂で店長たちが毒殺され宝石が盗まれる事件が起きる。モンタージュ写真が似ていたため元子爵の椿英輔が容疑者となり新聞も顔写真付きで報道した。取り調べののち椿英輔は釈放された。翌年、青木ヶ原樹海で椿英輔の死体が見つかった。娘美禰子が埋葬した。
 ところが妻秌子や娘美禰子が観劇に行った東劇で死んだはずの英輔を見かけた。おびえた秌子は占いをすることにする。美禰子が等々力警部に相談、警部は金田一耕助を推薦した。

 金田一は元華族の椿家の豪邸を訪問する。美禰子は金田一に自分の本に挟んであったという父親の遺書を見せた。「この家には悪魔がいる 奴が笛を吹き・・・父はこれ以上の屈辱に耐えて生きていくことはできない」。
 フランス料理のデイナーの席についたのは椿秌子、椿美禰子、秌子の兄の新宮利彦とその妻華子、秌子の伯父で元伯爵の玉虫公丸、金田一耕助。椿邸には他に秌子の乳母の信乃、玉虫の妾の菊枝、使用人の三島東太郎と種の兄妹、秌子の主治医目賀がいる。
 目賀医師は予定された停電時間に合わせて暗い中で占いを行った。電気が点くと砂の上に火炎のような模様(悪魔の紋章)が浮かびあがっていて秌子は悲鳴をあげた。さらにフルートの曲が聞こえ秌子はパニックになった。フルートの音は、椿英輔がフルート演奏したレコードをセットしたプレイヤーが電源につながれていたからだった。

 午前1時、菊枝がかんぬきのかかったアトリエの中で倒れている玉虫を鍵穴から覗いて発見。東太郎が扉を壊してみんなで入ると玉虫は死んでいた。警察が調べると玉虫は雷神像で頭をなくられ襟巻で首を絞められて殺されていた。扉は内側から閉められていたので密室殺人。お種と信乃が占いの前に椿英輔らしき人物が庭にいるのを見たと証言。秌子は気を失った。
 金田一は菊江から目賀医師と椿秌子は椿英輔が生きているうちから肉体関係があったと聞いた。
 美禰子は父親が遺書をはさみこんだのが天銀堂事件より前だったことに気づいた。「これ以上の屈辱」というのは天銀堂とは無関係だったのだ。美禰子は金田一に正式に捜査を依頼した。

 椿英輔が容疑者となりながら逮捕されなかったのは事件当日明石の須磨にいたというアリバイがあったからだった。
 三島東太郎は椿英輔に頼まれて一緒に須磨に行った。ただし東太郎は行き帰りの世話をしただけで椿英輔が須磨に行った理由は知らない。
 金田一、美禰子、東太郎は須磨に行き椿英輔が泊った三春園に宿をとった。椿英輔は10月16日は一日中出かけていたが行き先は不明。玉虫公丸の別邸の焼け跡の石灯籠に「悪魔 ここに誕生す」と書かれているのが見つけた。
 金田一と美禰子は玉虫別邸についての話を聞くことができた。
 大正15年に職人の辰五郎の娘妙子が玉虫伯爵の別邸で妊娠して男児治雄を出産した。治雄は行方知れず
 それとは別に辰五郎は玉虫別邸から女児小夜子をもらってきて自分の養女にした。辰五郎は小夜子をネタに玉虫伯爵から何度も金をせびっていたが理由を明かさず死んだ。小夜子も行方知れず

 金田一は三春園の女将から椿英輔が淡路島に行ってきたという話を聞いた。金田一は椿英輔を淡路島に連れて行った漁師の漁船で淡路島に渡った。
 金田一は出家した妙子を助けた和尚に話を聞いた。妙子は過去を和尚に打ち明けていた。治雄の父親は玉虫伯爵ではなく“新宮”。金田一は自分の小屋で首を吊っている妙海尼(妙子)を見つけた。ふすまに悪魔の紋章が書かれていた。
 東京で天銀堂事件の真犯人の死体が発見された。椿英輔によく似ていて天銀堂から盗まれた宝石も見つかった。

 美禰子、目賀医師、菊枝、信乃に同時に電報が届きそれぞれ出かけた。胸騒ぎがして戻ってきた美禰子は母秌子と新宮利彦という実の妹兄が裸で抱き合っている姿を見た。新宮利彦の左肩には悪魔の紋章があった。
 温室で新宮利彦の死体が見つかる。
 4通の電報を受け付けた担当者は、電報を打ったのは新宮利彦だと証言した。

 連絡を受けた金田一が椿邸にやってきた。恐怖におびえた秌子は信乃や三島兄妹と共に鎌倉の別荘に行ってしまっていた。
 新宮利彦を殺した凶器は風神像だった。金田一が底を確認すると切り取られていた。
 金田一は等々力警部等に占いで砂に悪魔の紋章がついたトリックを解説した。さらに玉虫公丸の密室殺人も解説した。
 父親の遺書が挟んてあった美禰子のゲーテの本の頁には「実の兄妹がそうとは知らずに愛し合う」という話が載っていた。

 犯人は小夜子と治雄だった。
 自分が新宮利彦・秌子という近親相姦の子供だと知った小夜子は絶望に打ちひしがれた。それを救ってくれたのは治雄だった。ふたりは深く愛し合うようになった。ところがふたりの仲を知った治雄の母妙子は、治雄の父親は新宮利彦と打ち明けた。つまり治雄と小夜子は実の異母兄妹だったのだ。ふたりは何度も別れようとするがどうしても別れられなかった。小夜子は妊娠するが流産した。
 ふたりは自分たちを不幸に陥れた新宮に復讐するため、三島東太郎・種の兄妹として椿家の使用人となった。

 明るくなって鎌倉の別荘に到着した警察と金田一は庭で秌子の死体を見つけた。
 金田一は海岸でふたりを見つけた。治雄がフルートを吹き、小夜子が座って聞いている。小夜子が倒れて死んだ。治雄が倒れる。金田一は治雄に淡路島のお母さんは元気だと言った。
 金田一と美禰子は淡路島の母親のそばに治雄と小夜子を埋葬した。


・ 監督: 斎藤光正
・ 原作: 横溝正史
・ 出演: 
    西田敏行     ... 金田一耕助
    鰐淵晴子     ... 椿秌子
    斉藤とも子    ... 椿美禰子
    宮内淳      ... 三島東太郎
    二木てるみ    ... 三島種
    石浜朗      ... 新宮利彦(しんぐう)
    村松英子     ... 新宮華子
    池波志乃     ... 菊江、玉虫の妾
        原知佐子、北林早苗、仲谷昇、藤巻潤、山本麟一、
        中村玉緒、小沢栄太郎、浜木綿子、梅宮辰夫、
    夏木勲(夏八木勲) ... 等々力警部

> 菊枝の台詞「今日は6時半~7時に停電」。戦後の混乱期の電力不足による予告停電?

◆悪魔が来りて笛を吹く (1979)

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