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どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
八つ墓村 (1977) 
横溝正史原作金田一耕助シリーズ推理小説の映画化。監督は野村芳太郎、金田一耕助役は渥美清。DVDで観た。DVDには公開から約20年後に撮影されたロケ地が紹介されている。原作では昭和23年(1948)ころの設定だがこの映画ではジャンボが飛んでいる。
 主人公は辰弥という青年。辰弥は自分の生まれたところも父親も知らない。ある日突然自分がある村の大地主の後継者だと告げられる。その村には約400年前に起きた忌まわしい事件があった。そして約30年前、辰弥の父親はたくさんの村人を殺して消えた。村の人たちは祟りだと恐れている。辰弥が村に帰るとともに再び連続殺人が起きる。

 最後のほうで、金田一耕助が事件を解説する。真犯人を名指しその動機も説明する。しかし金田一が調べたところそれだけでは説明できない不思議な因縁があることがわかった。事件の関係者の祖先をたどるといずれも400年前の事件に結び付いたというのだ。私にはこのストーリーが無理やりすぎるこじつけに思えた。
 さらに最後に金田一は互いに存在を知らない父と子をつきとめたにもかかわらずふたりにそれを知らせない。会うべきか否かは本人たちが決めるべきでそれを隠す権利は金田一にはないと思った。


□ 永禄九年(1566)
 出雲を拠点とする戦国大名尼子氏は毛利元就に敗れ滅亡した。尼子氏の八人の落ち武者が山中の小さな村にたどり着いた。

現代
 空港で働く寺田辰弥は新聞の尋ね人欄に自分の名前を見つけ大阪の諏訪法律事務所を訪ねた。辰弥が幼いころ母親鶴子が結婚し寺田姓となった。母親は小3の時に亡くなった。母親は辰弥が産まれたのは“リュウノアギト”だと言った。同席していた老人は鶴子の父親(辰也の祖父)の井川丑松だった。ところが井川丑松は突然口から血を流し死んでしまう。丑松のぜんそく薬のカプセルに硝酸ストリキニーネが仕込まれていた。

 辰弥は迎えに来た森美也子と共に自分が産まれた八つ墓村に向かった。辰也は村一帯の山を所有する大地主、多治見家の血筋。多治見家の当主久弥は病に伏せている。辰弥と会った大叔母様と呼ばれる双子の小竹/小梅は辰弥が多治見家を継ぐものと決めてかかっていた。他に不妊のため嫁ぎ先から返された春代がいた。辰弥は自分が産まれたという離れで寝た。

 井川丑松の葬式の後、美也子は辰弥を八つ墓明神に案内した。美也子が村の由来を話し始めると近くにいた麦藁帽の男が一緒に聞かせてほしいと頼んだ。
 戦国時代、毛利に敗れた尼子氏の落ち武者8人が村の近くに住み着いた。村人たちは毛利の報奨目当てに落ち武者たちをだまして殺してしまった。村総代の庄左衛門は褒賞として毛利家から莫大な山林の権利を与えられ、これが多治見家の基礎となった。その後突然狂った庄左衛門が村人たち7人を切り殺し自分も首を切って死んだ。たたりだと恐れた村人たちは落人8人を丁重に葬り直し祠をたてた。現在その場所は八つ墓明神と呼ばれている。

 親戚一同と会った辰弥は病床の多治見久弥と会った。親戚一同も同席する場所で久弥は辰弥を跡取りと呼んだ。久弥が血を吐いて死んだ。
 翌々日の久弥の埋葬(土葬)が行われていると、久弥の死に不審な点があると県警の磯川警部が乗り込んできた。磯川警部の近くには八つ墓明神にいた麦藁帽の男(金田一耕助)もいた。久弥の死因はやはり硝酸ストリキニーネだった。

 夜、目覚めた辰弥は大叔母二人が納屋に入っていくのを見た。昼間、辰弥が納屋に入ってみると奥の隠し扉からの洞穴が鍾乳洞につながっている。奥には鎧兜をつけた久弥の死体があった。春代は隠し扉の事を知らなかった。鎧武者は久弥ではなく春代や達也の父、要蔵だと言った。約30年前、鶴子と赤ん坊(辰弥)が消えたのをきっかけに要蔵が狂い刀や銃で32人の村人を虐殺して山に消えた。

 東京に帰るつもりで多治見家を出た辰弥は駐在所で磯川警部に事情を聞かれた。金田一耕助が話しかけてきて辰弥の父親は要蔵ではなく別人だと思われると言った。学校の工藤校長が事情を知っているらしい。
 多治見家で初七日が開かれ工藤校長は辰弥と明日学校で会う約束をする。ところがその後突然苦しみだして死んでしまった。校長の酢の物から硝酸ストリキニーネが検出された。
 さらに辰弥に向かって「祟りじゃ!」と叫んでいた濃茶の尼も死ぬ。パニックになった村人たちが辰弥のせいだと多治見家に押し寄せてきた。
 春代は辰弥を納屋から洞穴に逃がそうとした。洞穴から小竹が「小梅が鎧武者にさらわれた」と叫びながら出てきた。鍾乳洞を探し回っていた辰弥は、金田一と会う。金田一は前に工藤校長に案内してもらったと話した。ふたりは水中の小梅の死体を見つけた。首を絞められた跡があった。
 さらにふたりは磯川警部に遭遇する。警部は久野医師の死体を発見していた。磯川警部は辰弥に村の連中が危険なので鍾乳洞から出ないように言った。
 金田一に話を聞いた美也子が知られていない入り口から洞内に入り食べ物を運んだ。洞内を探検したふたりは竜の顎(リュウノアギト)を見つけた。そこにはろうそくとかんざしが置かれていた。辰弥と美也子は蝋燭を点し結ばれた。

 辰弥は悲鳴を聞いて目覚めた。駆けつけると頭から血を流した春代が倒れていた。春代は犯人が誰かわからないが犯人の指を噛んだと話した。春代によれば、要蔵は血液型を調べて辰弥が自分の子供ではないと知った。辰弥を守るため鶴子は逃げた。久弥は辰弥が父親の子供ではないと知ったうえで辰弥に全財産を譲ることにした。春代は息絶えた。
 洞から出ようとする辰弥を美也子が引き留めた。ふたりはキスをした。辰弥は美也子の指の傷に気がついた。

 金田一耕助は警察や村人たちに事件を説明していた。真犯人は森美也子。目的は祟りに見せかけた多治見家の財産横領。しかし・・・・


・ 監督: 野村芳太郎
・ 脚本: 橋本忍
・ 原作: 横溝正史
・ 出演
    萩原健一     ... 寺田辰弥
    小川真由美   ...  森美也子
    山崎努      ... 多治見要蔵/久弥
    山本陽子    ... 多治見春代
    市原悦子     ... 多治見小竹
    山口仁奈子   ... 多治見小梅
    中野良子     ... 井川鶴子、母親
    渥美清      ... 金田一耕助

◆八つ墓村 (1977) 

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