FC2ブログ
どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
配達されない三通の手紙 (1979、日本)
 新婚の夫が隠していた三通の手紙。それは妻が病気になりやがて死んだことを妹に知らせるものだった。しかし日付は未来。その手紙の通り妻は病気になる。DVDで観た。
 約40年前の邦画だが蒸気機関車が使われているので時代設定はさらに前。
 疑問に思ったのは警察署長が最敬礼するほどの権力者で大金持ちの父親はなぜ可愛い娘の婚約者の身辺調査をさせなかったのだろうかということ。戸籍を調べるだけでも婚約者の嘘がわかったはず。問い詰めれば悲劇は防げたかもしれない。


□ 山口県萩市の長門銀行会長 唐澤光政には3人の娘(麗子、紀子、恵子)がいる。
 カリフォルニアにいる光政の姉絹代の孫ロバート(ボブ)が訪ねてきて唐澤家に滞在することになる。
 長女の麗子は父親の反対を押し切って駆け落ちして勘当された。その後男と別れた麗子は市内で小さなバーをしている。
 3年前、次女紀子の婚約者藤村敏行が結婚式直前に蒸発。それ以来紀子はふさぎ込んでいる。誰も使っていない離れの新築の一軒家は元々紀子たちの新居となるはずだった。

 藤村敏行が突然姿を現す。北海道にいたという。
 光政は激怒するが、紀子の意志は固く、敏行と紀子は結婚することになる。
 結婚式当日、ボブが昼寝をしていると結婚式に呼ばれていない麗子が現れた。麗子によれば花婿の藤村敏行には両親がいないらしい。妹がいるらしいが敏行は話したがらない。新婚夫婦はヨーロッパに新婚旅行に行った。
 新婚夫婦が帰国する。紀子はすっかり明るくなりはしゃいでいる。ふたりは離れの新居に落ち着いた。藤村敏行は唐澤の銀行で働き始める。

 敏行の妹智子が突然訪ねてくる。智子は新居の空いている寝室を使うことになる。
 智子が使う部屋にあった敏行の荷物を移している最中に落ちた本に封筒が挟んであった。中の手紙を読んだ紀子の顔が青ざめるのを恵子とボブは見た。
 恵子とボブは紀子が隠した3通の封筒に入った手紙を読んだ。封筒に宛先は書かれていない。手紙はいずれも敏行から妹に宛てたもので、妻が病気になりやがて死んだという内容だった。しかしまだ先の月日が書かれていた。封筒がはさんであった本は毒物学の本で砒素のページが折られていた。

 8月11日、手紙に書かれていた当日の夕食中に紀子の気分が悪くなり紀子は横になった。紀子のワイングラスから薬物は見つからなかった。
 ボブは街で質屋に入る敏行を見かけた。麗子のバーで泥酔した敏行は麗子にも借金を頼んだ。

 朝食中、突然吐き気を感じた紀子はトイレに駆け込んで鍵を閉めた。ドアを壊して開けると紀子は小瓶に入った白い液体を飲んでいた。駆けつけた医師は紀子が飲んだのは砒素の解毒剤だと言った。調査の結果、紀子の不注意で紀子のコーヒーに毒物が入ってしまったということになる。

 敏行の誕生パーティの最中、酔った智子が紀子のグラスを奪って飲んだ。紀子が突然倒れ出席していた医師が診察した。飲んだ薬物は少量のようで命に別状はない。紀子は妊娠していた。みんなの関心が紀子に集まっている間に、智子が死んでいた。
 警察の調べでグラスから砒素化合物が検出された。そして智子、紀子、水割りを作った敏行の指紋が見つかった。

 恵子は警察に3通の手紙を渡した。
 警察は敏行を殺人容疑者として逮捕した。敏行は黙秘を続けた。敏行は起訴されるが弁明もしない。
 敏行の大学の後輩だという大川美穂子が東京からやってくる。美穂子は敏行が殺人をするわけがないと言い張るが、敏行は会いに来てくれてありがとうと言うだけだった。

 恵子とボブは敏行がいたという釧路に飛ぶ。智子は土地の娘で敏行の妹ではなかった。釧路で敏行と智子は恋人関係にあった。
 恵子とボブは手紙に書かれている月日は過去を指していて“妻”とは智子の事ではないかと思いつく。敏行は智子を殺そうと思いアリバイのために本当の妹宛の手紙を書いたが結局果たせなかったのではないか。パーティの時、ボブは敏行をずっと見張っていたが、敏行は砒素を入れていない。入れて智子に飲ませることができたのはひとりだけ。

 紀子は女児を早産して亡くなった。
 葬式への列席を許可された敏行は、手錠のまま逃げエンジンがかかったまま止まっていた車で逃走し、崖から海に飛び込んだ。



・ 監督: 野村芳太郎
・ 原作: エラリー・クイーン『災厄の町"CALAMITY TOWN"』
・ 脚本: 新藤兼人
・ 出演: 
   佐分利信      ...... 唐沢光政
   乙羽信子      ...... 妻・すみ江
   小川真由美     ...... 長女・麗子
   栗原小巻      ...... 次女・紀子
   神崎愛       ...... 三女・恵子
   片岡孝夫      ...... 藤村敏行
   松坂慶子      ...... 智子、敏行の妹
   蟇目良       ...... ロバート(ボブ)
   竹下景子     ...... 大川美穂子

◆配達されない三通の手紙 (1979、日本)

テーマ:昔の映画 - ジャンル:映画

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://klause.blog53.fc2.com/tb.php/6546-899bd29e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)