FC2ブログ
どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢 (2018) ★
19世紀フランスの田舎の郵便配達夫シュヴァルが33年かけて彼にとっての理想の宮殿を創り上げた。シュヴアルの死後宮殿を訪れ絶賛したパブロ・ピカソは馬(シュヴァル)が郵便配達をしている素描を何枚も残した。テレビ東京「美の巨人たち(2017/06/17放映)」でも紹介されていた。DVDで観た。

 シュヴァルは13歳までしか教育を受けておらず、その後パン屋で修行した。当時の田舎の人は石や土で家を作る技術は持っていたらしいが、大きな建造物を造る知識はないはず。にもかかわらず拾い集めた石と石灰やセメントに金属を組み合わせてたったひとりで巨大な建造物を創り上げた。宮殿と呼ぶのはやや大げさだが建物は縦26m、横14m/12m、高さ10m。3か所のらせん階段でテラス階に昇れる。建物全体が独創的な装飾物で飾られている。


□ 1873年フランス南東部ドローム県オートリーヴ
 郵便配達員のジョゼフ・フェルディナン・シュヴァルは妻を亡くした。幼い息子シリルは親戚に預けられた。
 人づきあいが苦手なシュヴァルは毎日30キロ以上10時間も黙々と歩いて郵便を配達していた。絵ハガキ等で見る外国の建築物にあこがれたシュヴァルは歩きながら空想を巡らせていた。

 1878年、シュヴァルは夫を亡くしたフィロメーヌと再婚し娘アリスが誕生する。
 1879年、シュヴァルは郵便配達中につまづいた奇妙な形の大きな石を持ち帰ったのがきっかけで石を集めるようになる。シュヴァルは集めた石を使って夢の宮殿を作り始めた。アリスは宮殿を造っている父親のそばにいるのが好きだった。
 1894年、最愛の娘アリス(15歳)が病死した。シュヴァルはアリスを宮殿に埋葬しようとするが認められなかった。
 シュヴァルは黙々と宮殿を造り続けた。
 1912年、理想宮が完成する。評判を聞いて外国から見物に来る人もいた。
 1914年、妻フィロメーヌが他界した。
 宮殿に埋葬することができないので、シュヴァルは町の墓地内に自分と妻を埋葬するための墓を8年かけて作り上げた。1923年に完成。
 1924年 シュヴァル死去(88)


> ジョゼフ・フェルディナン・シュヴァル(Joseph Ferdinand Cheval, 1836/4/19 - 1924/8/19 )
> 1968年にフランスの歴史的記念物に指定された。
> シュヴァルが宮殿を造るきっかけとなった奇妙な形の石は宮殿内のテラスに飾られている。
> ピカソの素描に書かれているPTTはフランス郵政公社のこと。


・ 監督: ニルス・タヴェルニエ
・ 出演: 
   ジャック・ガンブラン     ... シュヴァル
   レティシア・カスタ       ... フィロメーヌ

■シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢 L'INCROYABLE HISTOIRE DU FACTEUR CHEVAL (2018/2019、フランス)

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://klause.blog53.fc2.com/tb.php/6451-095a6963
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)