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どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
チェルノブイリ Ep.1~2 (TV2019) ★★
1986年4月、ソ連ウクライナ共和国(当時)のチェルノブイリ原子力発電所で発生した爆発事故を描いた全5話のTVシリーズの1、2話をDVD1枚で観た。製作国は米英。
 大惨事となったチェルノブイリだったが、勇敢な人たちがいなかったら西欧は全滅していたかもしれない。今後、同様の事故が世界のどこかで起きるかもしれないし、次回は抑えきれないかもしれない。

 チェルノブイリ原発(V・I・レーニン記念チェルノブイリ原子力発電所)はウクライナ北部のチェルノブイリ市北方に1970年代から建設された。近くに建設されたプリピャチ市には主に原発従業員とその家族が住んでいた。チェルノブイリ市、プリピャチ市はベラルーシとの国境に近い。当時はどちらもソビエト連邦(ソ連)に属していた。

 ソ連が開発したRBMK炉(黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉)は絶対安全と教育されていたのだろう。現場を指揮する原子炉専門家は原子炉が爆発し炉心はなくなったという部下の報告を無視して(すでにない)炉心を冷やすための注水を命じた。部下たちは命令に逆らえず注水作業を続けた。原子炉で爆発が起きたが問題はないという報告はソ連のトップまで上がっていく。その流れを変えたのは映画によれば当時のソ連最高指導者ゴルバチョフ書記長だった。
 ゴルバチョフ書記長は最高幹部が集まった会議にたまたま呼ばれた会ったこともない科学者による大変な事態が起きているはずという発言を取り上げ、部下からの楽観的な報告を信じる副議長とその科学者に直接現場を見に行くように命じた。


【1】

1988年4月26日未明、モスクワ。ひとりの男が録音したカセットテープの束を隠してから自殺した。

ウクライナ共和国プリピャチ、1986年4月26日未明
 原発4号炉で爆発が起きる。現場責任者のアナトリ―・ディアトロフ副技師長は部下の操作ミスによる非常用タンクの爆発と考え炉心に注水するように部下に命じた。炉心は爆発して無くなったという部下の報告をRBMK炉の爆発はありえないと信じなかった。
 消防署に原発で建屋の火災が発生したという通報があり周辺地域に総動員が指示される。駆けつけた消防隊員たちは空気に金属の味を感じた。落ちていた何かの塊を拾った消防隊員の手が焼けただれた。
 原発で使用した放射線量計はその装置の計測限界の3.6レントゲンを示した。現場を見に行った部下が制御棒も炉心もなかったと報告してもディアトロフは信じなかった。
 連絡を受けたブリュハーノフ所長とフォーミン技師長が駆けつけてくる。ディアトロフ副技師長は非常用タンクの爆発と屋根の火災と報告した。炉心への注水を続けていて放射線量は3.6レントゲンなのでそれほど高くはない。所長は中央委員会に報告した。報告はゴルバチョフ書記長にまで届いた。

 鉄橋の上で火事見物をしている人たちに死の灰が降り注いだ。

 原発にプリピャチ市執行委員会が招集されブリュハーノフ所長が状況を説明した。委員の中にはすぐに市民を避難させるべきという意見もあったが、委員会は住民の移動を禁止しデマの拡散を防ぐために通信を遮断するという決定を下す。
 200レントゲンまで測れる線量計の針が振りきれたが計器の不良で片づけられた。炉心に使われるグラファイト(黒鉛)の塊が転がっているという報告もありえないと退けられた。
 ディアトロフが倒れる。警備員に抱きかかえられながら医務室に向かうディアトロフは、救急車で運ばれるたくさんの消防士たちを見た。

 クルチャトフ原子力研究所第1副所長ヴァレリー・レガソフは政府委員会に呼び出される。


【2】
午前8時30分 (爆発の7時間後)
 チェルノブイリから400キロ離れたミンスクの白ロシア原子力研究所ウラナ・ホミュック博士は外気に異常な放射性物質を検知し、チェルノブイリの事故を知った。

 ソ連最高執行者のゴルバチョフ書記長も出席する政府委員会でもシチェルビナ副議長から楽観的な報告がなされた。しかしRBMK原子炉専門家のヴァレリー・レガソフ博士はもっと重大な事故のはずだと指摘。ゴルバチョフ書記長はシチェルビナ副議長とレガソフ博士に現地調査を命じた。2人はヘリコプターから屋根に転がるグラファイトを見た。
 ブリュハーノフ所長とフォーミン技師長はあくまでも炉心爆発を否定する。軍のピカロフ大将が高性能の線量計を取り付け鉛で覆ったトラックを自ら運転して放射能を計測した。結果は3.6ではなく15000だった。
 レガソフ博士は「原子炉が損壊し、事故後一時間ごとに広島原爆の倍の放射線を出し続けている。放置すれば大陸が死滅する。」とシチェルビナ副議長に訴えた。
 レガソフ博士は大量のホウ素とケイ素をかけて炉心溶融物を封じ込める提案をシチェルビナ副議長にする。近隣住民を避難させるべきだという提案は聞き入られなかった。
 ヘリコプターによる20回のホウ素とケイ素の投下ができた。

 スウェーデンが放射線を検知、米国の衛星がチェルノブイリの事故を確認し、原子炉事故は世界に知れ渡る。住民の避難が開始された。
 ウラナ・ホミュック博士が駆けつけてくる。ホミュック博士はレガソフ博士が見逃していた次の危険を指摘した。溶けた燃料が下の貯水槽の水と接触し大規模な爆発が起きる。その爆発は残っている3基の原子炉を爆発させる。それにより発生した放射線は遠く東ドイツまでの水と食料を永久に汚染させる。猶予は2~3日。
 これを防ぐには地下貯水槽の仕切弁を手動で開けて排水しなければならない。建物に詳しい作業員が3人必要。

28日 午前9時30分  爆発の56時間後
 3人の志願者が死を覚悟して地下の貯水槽に入った。



・ 監督: ヨハン・レンク
・ 出演
   ジャレッド・ハリス        ... ヴァレリー・レガソフ
   ステラン・スカルスガルド    ... ボリス・シチェルビナ、政府委員会副委員長
   ポール・リッター         ... アナトリ―・ディアトロフ副技師長
   エミリー・ワトソン         ... ウラナ・ホミュック博士、白ロシア原子力研究所(ミンスク)

■チェルノブイリ CHERNOBYL Ep.1-2 (TV2019、米国/英国、英語)

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