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どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
エセルとアーネスト ふたりの物語 (2016) ★
『スノーマン』『風が吹くとき』などで世界的に有名な絵本作家レイモンド・ブリッグズが、自身の両親の41年にわたる結婚生活を描いた絵本の映画化。ごく平凡な庶民の夫婦なのに波乱に満ちた生涯を送った。

 エセルはただの女中ではなくて奥様付きのメイドというのを誇りにしていて上流階級に好意的で保守党贔屓。自分は労働者階級ではないと思っている。警官さえ怖がって近づけない危険地域で育ったアーネストは労働党贔屓。意見はしょつちゅう違っていたけれど生涯同じ家で添い遂げた。最初、ふたりには広すぎるように見えた家にだんだんと家具がそろえられていく。小さな庭の囲いが時代と共に変わり戦後には畑になる。


□ 1928年、ロンドン。奥様付きメイドのエセルは拭き掃除をしている窓の下を自転車で通る青年とあいさつをかわしていた。ある日、青年が花束をもってやってきてエセルを映画に誘った。
 1930年、エセルはメイドをやめ牛乳配達のアーネストと結婚する。ふたりはウィンブルドンに25年ローンで小さな庭のある家を購入した。何と電気もひかれていた。
 1934年、エセルは難産の末レイモンドを出産する。エセルはすでに38歳、医師はふたりめは無理だと宣告した。

 ヒトラーがポーランドに侵攻し英国はドイツと開戦した。学童疎開が始まりわずか5歳のレイモンドは田舎に送られた。
 フランスが降伏し、チャーチル首相は「英国の戦い"Battle of Britain"」が始まると演説した。
 ロンドン空襲が始まる。V1もやってくる。夫妻の自宅は直撃はなかったが大きな被害を受けた。自慢だった鉄柵や門は戦争用に持っていかれた。
 ドイツとの戦争が終わりみんなは大騒ぎして喜んだ。息子を亡くした親もいた。
 日本との戦争は続いていた。広島に原爆が落とされた。

 手押し車で牛乳配達していたアーネストが自動車を使うようになる。
 高等中学に受かりエセルを喜ばせたレイモンドは、退学して美術学校に移った。 
 レイモンドは徴兵されて朝鮮戦争に駆り出された。
 レイモンドが婚約者のジーンを連れてくる。ジーンはパーマさえかけていなかった。
 ブリッグズ家に電話がやってきた。
 ブリッグズ家にテレビがやってきた。
 レイモンドとジーンが役所で婚姻手続きをしてしまう。教会での結婚式を楽しみにしていたエセルはがっかりした。
 1971年、エセルとアーネストは相次いで亡くなった。


・ 監督: ロジャー・メインウッド
・ アニメーション監督: ピーター・ドッド
・ 原作: レイモンド・ブリッグズ     グラフィックノベル『 Ethel and Ernest』
・ 声の出演: ブレンダ・ブレシン、ジム・ブロードベント、ルーク・トレッダウェイ

【映画の中の映画】 「血涙の志士"HANGMAN'S HOUSE" (1928)」: エセルとアーネストがふたりで観た映画。主演はエセルが何度も口にするヴィクター・マクラグレン

■エセルとアーネスト ふたりの物語 ETHEL & ERNEST (2016/2019、英国/ ルクセンブルク、アニメ)


テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

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