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どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
殺人! (1930、英国)
約90年前、英国時代のヒッチコック映画。DVDで観た。

 トーキー映画だけど「参考文献」によればまだアフレコはできず撮影と同時録音だった。映画の中でサー・ジョンがラジオから流れる音楽を聞きながらひげを剃るシーンでは、実は30人のオーケストラが演奏していた。映画で使われるモノローグは当時トーキーとしては革新的な試みと評価された。脚本をドイツ語に変えドイツ人俳優を使い同じセットで「メリー(1931)」が撮影された。

ヒッチコックのカメオ> 殺人のあった家から出てきたサー・ジョンとマーカム夫妻の前をヒッチコックが女性と通り過ぎる。


□ 夜、地方巡業中の劇団の女優ダイアナ・ベアリングの部屋で悲鳴が上がる。駆けつけた巡査は、同じ劇団の女優エドナ・ドルースの死体と側に座っているダイアナ、落ちている火かき棒を見た。ダイアナは何が起きたのか覚えていなかった。ブランデーの瓶は空だった。
 エドナとダイアナは仲が悪かった。エドナから仲直りしたいと言い出しふたりで食事をするためエドナはダイアナの部屋に行った。
 劇団を率いる舞台監督のマーカムの妻も女優、主役のハンデル・フェインは女装して舞台に上がることもある。男優のイアン・スチュワートは女にもててエドナとも不倫していた。トム・ドルイットも男優。
 ダイアナは殺害容疑で逮捕される。

 事件公判でダイアナは無罪を主張した。サー・ジョン以外の陪審員は全員ダイアナを有罪にする。自身も役者であるサー・ジョンは無罪だと思うが反証できずやむなく有罪に同意した。ダイアナは死刑を宣告された。

 サー・ジョンは、ダイアナが殺人については記憶があいまいだったのにブランデーについてははっきりと飲んでいないと証言したことが気にかかった。
 マーカム劇団は開店休業中。マーカムは演劇界の大物サー・ジョンから呼び出される。
 サー・ジョンは仕事を餌にマーカム夫妻にベアリング事件について聞き現場にも案内させる。事件の夜。マーカム夫妻はそれぞれ窓から巡査を見た。ダイアナが部屋を借りている家主のミッチャム夫人は女性の声を聞いたが、男性だったかもしれないと思い直した。劇団には巡査の舞台衣装が2着あることがわかる。
 サー・ジョンは刑務所のダイアナに面会した。ダイアナは混血"half-caste"の誰かをかばっていた。劇場に落ちていた血のついた煙草入れはハンデル・フェインのものだとわかる。ハンデル・フェインは元の仕事、サーカスの空中ブランコに戻っていた。

 サー・ジョンは自身の屋敷で芝居のオーディションを開催する。
 応募してきたハンデル・フェインは芝居の脚本を渡された。脚本はベアリング事件を題材にしている。ふたりの女性がいる部屋に男が忍び込んでくる。脚本は未完成だったが、ハンデル・フェインはサー・ジョンが自分が犯した殺害も、自分の秘密も知っていることを理解した。

 サーカスで、女装して空中ブランコを始めたハンデル・フェインは、縄で輪をつくり首を通して飛び降りた。
 ハンデル・フェインはサー・ジョン宛の手紙を残していた。手紙には脚本の欠けている部分が書かれていた。男はひとりの女が男が愛する女に自分の秘密(混血)をばらしそうになったので衝動的に殺した。もうひとりの女は突き倒されて気を失った。男は気付けにブランデーを飲んだ。巡査の衣装を着て帰宅した。ハンデル・フェインはダイアナがすでに彼の秘密を知っていることを知らなかった。
 ダイアナは釈放され、舞台に戻り、喝さいを浴びた。


・ 監督: アルフレッド・ヒッチコック
・ 原作舞台劇: クレメンス・デイン、ヘレン・シンプソン
・ 出演: ハーバート・マーシャル、ノラ・ベアリング、エドワード・チャップマン、E・パーシー

【参考文献】 「ヒッチコック 映画術 トリュフォー」(晶文社)
【関連映画】 「白いカラス (2003)」 
 私が観たDVDの字幕では検事の台詞が「被告はエドナ・ドルース」となっている。英語音声ではもちろん「(被告は)ダイアナ・ベアリング」。

◇殺人! MURDER! (1930/1994、英国)

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