FC2ブログ
どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
特捜部Q カルテ番号64 (2018) ★
デンマークの「特捜部Q 檻の中の女 (2013) 」から始まる特捜部Qシリーズ4作目。DVDで観た。

 無謀な捜査で殺人課から追い出された定年間近の刑事カールと、中東系移民でイスラム教徒のアサドが未解決事件を追う。
 カールの方が刑事としての直観力は優れているのだろうが、知性/教養/他人への思いやりはアサドの方が勝る。
 アパートの壁の中からテーブルを囲んで座る3人のミイラ化した死体が見つかる。死体は12年間も見つからなかった。
 過去の殺人を追う特捜部Qは、現在行われている犯罪をあぶりだす。


□ 1961年、従兄と恋仲になったニーデ・ヘアマンスンは父親にスプロー島の不良少女を更生させる女子収容所に入れられた。港では看護士のギデ・チャールズが待っていた。クアト・ヴァズ医師がニーデを診察した。ニーデの書類番号は64。医師はニーデに死者の家族の写真を見せた。ニーデはリタと同室となる。

 現代、特捜部Qのアサドは1週間後に他部門に異動する。5年間も一緒に働いたのにカールはただの同僚だとそっけない。
 湖畔のアパートでミイラ化した死体が見つかりカールとアサドが行く。住人が長く不在の部屋にあるはずのない壁があることわかり、家主が業者を呼んで壁を壊させて発見した。住人はギデ・チャールズ。3つのミイラ化した死体がテーブルを囲んで椅子に座っていた。もうひとつの椅子が倒れている。
 死体の一つは身分証等でニーデ・ヘアマンスンとわかる。60歳で死去してから12年もたっている。死因はヒヨスの大量摂取。
 もう一つはフィリップ・ナアヴィー。2006年に失踪したがマラガから愛人といるというメールが妻に届き妻は捜索願を取り下げた。妻はギデ・チャールズを知らなかったが、ギデが3年間勤務していたスプロー島の女子収容所を知っていた。収容所閉鎖後、多くの訴訟が起こされ、ナアヴィーは被告側の弁護人だった。
 3人目はリタ・ニルスンという娼婦で、やはり2006年に行方不明になった。

 マラガ警察の捜査でギデ・チャールズがマラガに住んでいて年2回死体が見つかった部屋の家賃を振り込んでいたことがわかる。ギデは姿を消した。カールはギデを国際手配する。
 ニーデとリタが1年ほどスプロー島の収容所に入れられていたことがわかる。そのころギデは職員だった。

 カール達はスプロー島に行く。管理人のブラントが案内した。島にはヒヨスが自生していた。ブラントによれば収容所の実態は看守と囚人で懲罰室もあった。収容所閉鎖後いくつもの訴訟が起こされたが裁判になる前に却下された。
 公文書館でスプロー島収容所のクアト・ヴァズ医師が強制不妊手術で告訴されたことがわかる。弁護士は殺されたフィリップ・ナアヴィー。証拠不十分で裁判にならなかった。
 現在、クアト・ヴァズ医師はデンマークで著名な不妊治療の権威となっている。

 島の管理人ブラントがカールとアサドにひそかに会う。ブラントの叔母は収容所でヴァズ医師に不妊手術をされそれを苦に自殺した。現在でも北欧人を優性人種と信じ劣等な女性は社会を汚すから子供を産むなと考えている者たちがいる。弁護士、警官、政治家の上層部にもいる。クアトの病院では匿名で中絶手術をしてくれるので親に知られたくない移民の娘たちが訪れるが、本人に知らせずに不妊手術をしている。
 アサドの行きつけの食料品店の娘ヌールがクアトの病院で中絶していた。アサドは別の病院にヌールを連れて行き検査してもらう。ヌールは不妊手術されていた。手術をしたのはクアト・ヴァズ医師だった。

 カールとアサドはナアヴィー弁護士の夫人を訪ねナアヴィーの資料を預かる。しかし2人乗りのバイクに襲われ車が炎上する。カールが撃って近づいてくる男の手に当たりバイクは逃走した。資料が燃え、カールの手元には書類#64だけが残った。
 ブラントも殺された。

 カールは中央駅でドイツからのバスを待った、バスから年配の女性が降り立った。
・・・・・・


> ヒヨス(ヒヨスチアムス・ニジェール):ナス科の植物。中東で麻酔薬として使われた。少量だと酩酊程度だが大量だと死ぬ。


・ 監督: クリストファー・ボー
・ 原作: ユッシ・エーズラ・オールスン
・ 出演:  ニコライ・リー・コス(カール)、 ファレス・ファレス(アサド)、ヨハンネ・ルイーズ・スミット(ローセ)

■特捜部Q カルテ番号64 JOURNAL 64 (2018/2019、デンマーク/ドイツ)

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://klause.blog53.fc2.com/tb.php/6246-52c141c9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)