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どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
喜望峰の風に乗せて (2017) ★
予告編や邦題のイメージから素人に近いヨットマンが世界一周を成し遂げ家族で喜び合ったというような映画かと思ってDVDで観た。
 実在した英国人ドナルド・チャールズ・アルフレッド・クローハーストの悲劇の実話に基づく"BASED ON A TRUE STORY"映画。

 この世界一周は英国を出発し大西洋を南下しアフリカ南端喜望峰をまわり南氷洋を東に航行、オーストラリア、ニュージーランドの南方を航行し、南アメリカ南端ホーン岬を回って大西洋を北上して英国に戻る。
 当時はGPSも衛星電話も監視衛星もなかった。ヨットの位置を知るには本人からの無線連絡が唯一の手段だった。
 帰港後、疑念が生じた場合には航海日誌が綿密に調べられることになる。

□ 1967年、英国のフランシス・チチェスターはヨットによる単独世界一周航海をシドニーに1回寄港しただけで成功させた。
 1968年、チチェスターのスポンサーのサンデー・タイムスはヨットによる単独“無寄港”世界一周航海を競うゴールデン・グローブ・レースを発表する。

 イングランド南西部に住むドナルド・クローハーストはヨット関連製品を開発・製造・販売するエレクトロン社を個人経営している。自信作は航行中に自分の位置を特定することができる「ナヴィケーター」。しかし事業はおもわしくなく多額の借金を抱えている。
 クローハーストは世界一周レースに参加することにする。成功すれば賞金と名声を得られ事業も好転するはず。
 クローハーストは米国のアーサー・パイヴァーが考案したトリマラン(三胴船)を建造し、ナヴィケーターを始めエレクトロン社開発の新機器を搭載することにする。
 レース参加にはヨットの建造費をはじめ多額の資金が必要となる。クローハーストは趣味でヨットに乗るが遠洋航海の経験はない。無名のクローハーストの参加はマスコミにも注目され大きな話題となりなんとか資金も集まった。

 数々の問題を抱えながらクローハーストの「ティンマス・エレクトロン」はレース出港期限の1968年10月31日に出港した。
 しかし様々なトラブルに見舞われ、クローハーストは世界一周は無理だと思い始めた。だが戻れば会社も自宅も失い破滅する。クローハーストは虚偽の報告で世界一周を続けているように見せかけることにする。航海図と航海日誌は本物と偽物をつくった。
 クローハーストから無線で連日驚異的な速度で進んでいるという連絡が入る。吉報は家族にも伝えられ、新聞でも大きく報道された。
 1968年クリスマス・イブ(54日目)に、クローハーストは無線基地局経由で自宅に電話して家族と話した。クローハーストは自分の航行が大きく報道され、町でも学校でも大きな話題になっていることを知った。
 やがて、クローハーストとの無線連絡か途絶えた。
 船体が壊れクローハーストはやむなくアルゼンチンに上陸する。沿岸警備隊に尋問を受けるが密輸ではないとわかり解放された。
 フランス人のモワテシエがレースへの参加意欲を失い英国に戻らず再び太平洋に入った。残った参加者は3人。

 4月22日、ノックス・ジョンソンが最初に帰港し、トロフィーを得た。
 残ったふたり、テトリーとクローハーストのどちらもノックス・ジョンソンよりも速く航行していて最短日数を争っていた。しかしトップになれば航海日誌が綿密に調査されてウソがばれてしまう。クローハーストはテトリーよりも長い日数で帰港するために帆をたたみただ漂っていた。
 テトリーのトリマランの船体が崩壊しテトリーが脱落した(5月20日)。もはやクローハーストの逃げ場はなくなった。

 無人で漂流しているティンマス・エレクトロンが発見された(7月10日)。 船内には(本物の)航海日誌が置かれていた。


> ノックス・ジョンソンだけが単独無寄港世界一周航海に成功しトロフィーと賞金を受け取った。彼は賞金をクローハーストの妻クレアに寄贈した。


・  監督: ジェームズ・マーシュ
・  出演:
   コリン・ファース     ... ドナルド・クローハースト
   レイチェル・ワイズ    ... クレア・クローハースト
   デヴィッド・シューリス、 ケン・ストット、 サイモン・マクバーニー

> 参考:  WIKIPEDIA20190923 、 WIKIPEDIA20190923
> チチェスターは「最初にゴールしたものに賞金、最短日数でゴールしたものにはトロフィー」と言っているが多分言い間違い。正しくは「最初にゴールしたものにトロフィー、最短日数でゴールしたものには賞金」

■喜望峰の風に乗せて THE MERCY (2017/2019、英国)

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