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どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
クワイエット・ボーイ (2015、イタリア) ★
 クランプスは、オーストリアやバイエルンなどヨーロッパ中部では、伝説上の恐ろしい生物で半山羊半悪魔の姿をしている。クリスマスの頃に現れて悪い子供に警告して罰を与えると伝えられている。聖ニコラウス(サンタクロース)に同行するという言い伝えもある。地方によっては青年たちが恐ろしい扮装をして通りを練り歩き子供たちに親の言うことを聞いて勉強するように言い聞かせる風習がある。角を生やした仮面をつける地方もあって日本の「なまはげ」となぜか似ている。
 クランプスを祭ってパレードなどをする習慣は東アルプス、バイエルン南部、オーストリア、リヒテンシュタイン公国の一部、ハンガリー、スロベニア、チェコ、イタリア北東端の地方などにもある。最近は米国でもクランプス祭が流行りつつあるらしい(注)。
 今回DVDで観たイタリア映画に出てくる“クランプス(Krampus)”は12月5日に行うお祭りの名前で村の人たちが子供をさらう悪魔クランプスの扮装をして酒を飲んで騒ぐ。お祭り中に子供が失踪することもある。
 5年後、失踪した子供が発見される。その子は本当に失踪した子供なのか。あるいはクランプスなのか。DVDで観た。


□ 村のクランプス祭で4歳のトンマーゾ(トンミ)が消えた。トンミの家族は両親(マヌエル、リンダ)と母方の祖父ピエトロの4人暮らし。マヌエルとトンミはお祭りに来ていた。リンダは自宅で警察署長のハンネスと浮気をしていた。森の中でトンミを探していたマヌエルは、ピエトロと会う。ピエトロはトンミは自宅には戻っていないと言った。警察はマヌエルを疑う。証拠がなくて釈放されるがマヌエルは周囲から息子殺しと思われ続けた。

 5年後、町で記憶喪失の少年が見つかる。少年は自分の名前すらわからない。警察はDNA鑑定でトンミに間違いないとして少年を家族に返した。
 少年は失踪中に自分が何と呼ばれていたかもわからず、自分がトンミと呼ばれることを受け入れた。マッチを上手に使える。以前好きだった食べ物がそうではなくなっていた。飼犬のテックスはトンミに吠えた。トンミは抱きしめてきた母親の腕を跡が残るほど強くつかんだ。

 食堂で働くフラビオやエルザはトンミの帰還に動揺した。同じく従業員で頭の弱いディミトリはリンダに向かって「そいつはトンミじゃない! 悪魔だ!」と叫んだ。
 母親は、少年はトンミではないと思っている。祖父もトンミに冷たい。夜、トンミは自分に向かって吠え続ける飼犬のテックスを包丁で殺した。祖父はトンミを教会に引きずり込んだ。トンミは吐いた。

 5年前、森の中の小屋でフラビオ、エルザ、ディミトリたちがしていることをトンミが見てしまった。ディミトリがトンミを追いかけ誤って死なせてしまった。3人はトンミの死体を隠した。
 深夜。自宅に戻ってきたトンミを眠っているリンダが静かにさせようと強く抱きしめたまま寝てしまい窒息死させた。祖父は死体を隠そうと森に入った。

 ・・・・・


・ 監督: ステファノ・ロドヴィッチ
・ 出演: 
   フィリッポ・ニグロ          ... マヌエル・コンチ、父親
   カミッラ・フィリッピ          ... リンダ、母親
   ジョヴァンニ・ヴェットラッツォ    ... ピエトロ、祖父
   テオ・アキーレ・カプリオ      ... トンミ9歳
   Stefano Pietro Detassis      ... ハンネス、警察署長

> 原題"IN FONDO AL BOSCO" = 英題"Deep in the Wood"(深い森の中)


【関連映画】 「クランプス 魔物の儀式(2015)」米国でサンタクロースの代わりにクランプスが現れる。

(注) WIKIPEDIAのKRAMPUSについての英語・イタリア語・ドイツ語版記事などから寄せ集めた情報

■クワイエット・ボーイ IN FONDO AL BOSCO (2015/---、イタリア) 

<追記: ネタバレ>

 様子のおかしいディミトリをマヌエルが追及した。
 5年前の祭りの夜、ディミトリ、フラビオ、エルザは森の中の小屋にいた。気がつくとトンミがのぞき込んでいた。ディミトリが追いかけ逃げるトンミをうっかり突き飛ばした。倒れたトンミはそのまま動かなくなった。ディミトリは小屋に戻り2人にそのことを話した。3人は死んだトンミの身体を泉の近くの穴に隠した。

 マヌエルが穴を調べると子供の骨があった。マヌエルがトンミに「息子じゃない」と言うとトンミは石を投げてきて駆け去った。
 リンダと不倫をしている警察署長は行方不明のトンミが見つかればリンダが喜ぶだろうとDNA鑑定を偽造した。

 5年前、深夜。トンミが自宅に戻ってきた。眠っているリンダをうるさく起こそうとするのでもうろうとしていたリンダは静かにさせようと抱きしめた。トンミを探していたピエトロが帰宅するとリンダが抱きしめていたトンミは死んでいた。トンミを抱えて森を歩いていたピエトロはトンミを探しているマヌエルが近づいてきたのでいったんトンミを地面に降ろした。ピエトロはマヌエルに、トンミは自宅には戻っていないと言った。ピエトロがトンミを置いた場所に戻るとトンミはいなかった。
 戻ってきたフラビオたちがトンミの死体を見つけて穴に隠したのだ。


 ピエトロは戻ってきたトンミを井戸に投げ込んだ。リンダはそれを見ていた。
 マヌエルはピエトロに落とされたトンミを井戸から引き上げた。マヌエルがトンミを抱きしめるとトンミは「パパ!」と言った。
 マヌエルは少年を息子として認めて村を去った。

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

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