FC2ブログ
どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
海外特派員 (1940)
戦争が起きるのか避けられるのか。ロンドンに派遣された記者は鍵を握る政治家の誘拐事件に巻き込まれる。約80年前のヒッチコック映画。DVDで観た。

 1940年5月、ドイツ軍は西ヨーロッパに侵攻、わずか一か月でフランスは降伏した。この映画は直後の8月に米国で公開された。もちろん撮影は開戦前から行われた。冒頭わざわざ「フィクション」と但し書きが映されるが、米国の参戦をうながしている。

 参考文献によれば、ヒッチコックは大スターのゲイリー・クーパーに主演を打診したが断られた。米国ではスリラーは格下と見られていた。後になってクーパーは出ておくべきだったと言ったそうだ。飛行機が墜落して海に突っ込む場面や生き残った乗客たちがつかまっている機体が大波に翻弄される場面などかなりの迫力。

□ 1939年8月 ニューヨーク・グローブ新聞社。西ヨーロッパの動静が気にかかる社長はロンドン駐在海外特派員からの中身のない通信にうんざりしている。社長は先入観をもたず正しい情報を伝えてくれる記者を派遣しようと考える。社長が選んだのは、警官をなぐって解雇寸前で欧州情勢に疎いジョニー・ジョーンズ。社長は欧州戦争回避の鍵を握るオランダの外交官ヴァン・メアを取材するようにジョニーに命じる。社長はジョニーに平和団体の指導者で戦争回避に尽力しているスティーブン・フィッシャーに引き合わせた。。

 客船でロンドンへ着いたジョニーにニューヨークからフィッシャー主催の昼食会でヴァン・メアに会えと指示が来る。ジョニーはホテルの前で偶然ヴァン・メアと会いタクシーに同乗した。いろいろ聞こうとするがはぐらかされた。会場のサヴォイ・ホテルに入ったところでヴァン・メアとはぐれてしまう。
 ジョニーはフィッシャーの娘キャロルと出会う。あいさつに立ったフィッシャーはヴァン・メアからの欠席の電報を紹介した。

 ニューヨークからアムステルダムで開催される平和会議でヴァン・メアがスピーチすると連絡が来る。アムステルダムの会場前でジョニーはヴァン・メアにあいさつするがヴァン・メアはジョニーを覚えていなかった。報道カメラマンが拳銃でヴァン・メアを射殺する。
 ジョニーはキャロルと海外特派員のスコット・フォリオットの車に同乗して男を追いかけるが風車小屋の近くで見失ってしまう。

 風車が風と無関係に回転を変えているのに気がついたジョニーは風車小屋に忍び込み囚われている(本物の)ヴァン・メアを見つける。ジョニーが警官を連れて戻ってくると誰もいなかった。

 ロンドンに戻ったジョニーは親しくなったキャロルとフィッシャー家を訪問する。そこには風車小屋の一味の男がいた。バロニア大使館のクルーグはフィッシャーとは旧知の仲でキャロルも知っていた。
 ジョニーは、フィッシャーにクルーグはヴァン・メア誘拐犯のひとりだと教える。フィッシャーはヴァン・メアを助けるまでは警察に知らせないほうがいいと言った。

 フィッシャーはジョニーにローリーという護衛をつけてくれる。尾行に気づいたローリーはジョニーを「ウェストミンスター大聖堂」の展望台に連れて行く。ローリーはジョニーを突き落とそうとする。新聞は男の転落死を伝えた。ジョニーはフィッシャーこそ首謀者だと気がついた。
 ジョニーとフォリオットはヴァン・メアを救出する。しかし意識不明。ドイツとの戦争が始まる。

 フィッシャーは娘キャロルと共に旅客機で米国に向かう。同じ飛行機にジョニーやフォリオットも乗っている。フォリオット宛に「ヴァン・メアが意識を回復し証言した。空港で警察が待っている。」という電報が届く。
 フィッシャーは娘キャロルに自分が犯人だと打ち明けた。自分は英国人ではない。祖国のために戦った。
 ドイツ軍艦が軍用機と誤認して旅客機を砲撃、旅客機は海に墜落した。
 ・・・・・・



・ 監督: アルフレッド・ヒッチコック
・ 出演: ジョエル・マクリー、ラレイン・デイ、ハーバート・マーシャル、ジョージ・サンダース、アルバート・バッサーマン

ヒッチコックのカメオ> ロンドンの昼食会に行くためにホテルを出たジョニーは「ヴァン・メア」と呼びかける声を聴いて振り返る。その時ジョニーのそばを新聞を読みながら歩いている。

【参考文献】 「ヒッチコック 映画術 トリュフォー」(晶文社)

> この当時は鳥に餌をあげるのは心の優しい良い人だった。
> ニューヨークーロンドン間の通信には"CABLEGRAM"と書かれている。海底ケーブルによる通信らしい。

◆海外特派員 FOREIGN CORRESPONDENT (1940/1976、米国)

(以下、結末が書かれている)
□ 
 浮いている機体の上に生き残った乗客たちがいる。
 フィッシャーは救命具を脱いで海に沈んだ。
 ロンドンに向かっている米国軍艦に救助される。
 米国は参戦していないため艦長は中立の立場から記者であるジョニーの通信を禁止した。ジョニーは叔父との私的な電話のふりをして記事を送った。


テーマ:昔の映画 - ジャンル:映画

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
→http://klause.blog53.fc2.com/tb.php/6112-4135315c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)