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どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
フロム・ヘル (2001)  ★
19世紀末のロンドンで実際に起きいまだ未解決の連続殺人犯“切り裂きジャック”をアバーライン警部(ジョニー・デップ)が追う。DVDで観た。

 残忍な手口で殺された女性の死体が通りで次々に見つかる。人々は「切り裂きジャック" Jack the Ripper"」とあだ名した。同一犯に間違いないと言われているのは1888年8月末~11月にイーストエンドのホワイトチャペル地区で殺された5人の売春婦。映画は8月初めに殺されたマーサを含む6人の殺害が描かれている。鋭い刃物でノドを切り裂かれ、腹が裂かれて臓器が取り出されていた。その手口から犯人は医者あるいは肉屋、その他諸説ある。
 ヴィクトリア女王はもちろん、映画に登場するアルバート・ヴィクター王子やウィリアム・ガル医師は実在した人物。どちらにも犯人説がある。フリーメイソンや王家との関係も取りざたされる。ただしどちらの犯人説も生まれたのは後世になってかららしい。

 事件の頃、実在のガル医師は1887年にスコットランドの自宅で脳卒中で倒れた。その後、回復しロンドンに住んでいたが何度か脳卒中で倒れた。1890年1月末に亡くなった。
 アルバート・ヴィクター王子は父アルバート・エドワード王太子に継ぐ王位継承権者。一晩で2人が殺された9月末にはスコットランドにいたとされている。彼はインフルエンザで1892年に亡くなった。梅毒で死んだといううわさもある。
 アバーライン警部も実際に捜査を担当した警察官だが、実在したアバーラインは1929年に86歳で亡くなった。
 また、マーサは切り裂かれたのではなく39か所刺されていた。
 ==> 「実在した殺人鬼に関連した映画

□ 19世紀末の1888年。ロンドン イーストエンド ホワイトチャペル地区
 メアリ・ケリーたち街娼5人はギャングのニコル組にショバ代を要求されているが食べるのもやっての生活をしている。
 メアリーの友人のアンと画家の夫アルバートがふたりとも連れ去られてしまった。

 アヘン窟にいたアバーライン警部は血だらけのペチコートの幻覚を見た。
 残忍にノドを切り裂かれた売春婦マーサの死体が発見される。喉を切られ陰部を切除されていた。アバーラインの幻覚とは別の女だった。
 また別のノドを裂かれた売春婦の死体が通りで見つかった。死体の下には貧乏人には買えない高価な果物、ブドウの茎が落ちていた。
 検死医が吐き助手が気絶するほど残忍に身体が切り裂かれ臓器が持ち去られていた。

 通りで客待ちをしていたアニーは馬車の御者に声をかけられた。金持ちがアニーを気に入り会いたいと言っていると言ってブドウをアニーに渡した。馬車の折り畳み式の踏み台が降りアニーは乗り込んだ。
 アニーの死体が見つかる。さらに残忍に切り刻まれていた。
 口元にハエがたかっていて、アヘンの匂いがした。手にブドウの茎を持っていた。
 地面に4シリングのコインと指輪が五角形に置かれていた。

 アバーラインは王家の侍医のウィリアム卿の意見を聞いた。ウィリアム卿によれば犯人は人体に非常に詳しい知識を持っている。

 アバーラインはメアリ・ケリーの話を聞く。友人のアンがカトリック教会で恋人のアルバートと結婚したが失踪し、アンの娘アリスと両親も行方不明になっているという。
 アバーラインとメアリーは救貧院に監禁されているアンを見つけた。アンはロボトミー手術を受けていてほとんど記憶を失っていた。アリスの父親については「王子」だと言った。
 アバーラインは公安部がアリスを孤児院に入れたことをつきとめた。公安部の意図がわからず下手に手を出すのは危険だった。
 アバーラインはメアリーを画廊に誘った。ヴィクトリア女王の肖像画のとなりにアンの夫アルバートの肖像画が飾られていた。アルバートとは、ヴィクトリア女王の孫、アルバート・ヴィクター・エドワード王子だった。
 アバーラインはアルバート王子が犯人ではないかと考えるが、ウィリアム卿によれば王子は極秘の難病で体力がないので無理。何よりも解剖学の知識は皆無。

 アバーラインは公安部のベン・キドニーが軍では軍医の助手だったと知る。
 自警団に人間の腎臓か送られてくる。同封の手紙には「地獄より(フロム・ヘル)」と書かれていた。(注1)
 アバーラインとメアリーは互いに愛し合うようになっていた。ふたりは事件が解決したらアリスを引き取ろうと話し合った。

 1時間以内にふたりが殺される。いずれもメアリーの仲間。
 後の方の現場の壁にはユダヤ人を擁護するような文がチョークで書かれていた(注2)。
 現場に来た総監は住民がユダヤ人を虐殺すると言って文を洗い流させ、反対するアバーラインを解任した。

 アバーラインは犯人を見つけた。犯人はもうひとり、メアリーを殺そうとしている。
 アバーラインは犯人に拳銃を向けた。アバーラインは頭を殴られて気を失った。
 逃げ出したアバーラインはメアリーの住まいに駆けつけた。すでに警官たちがいた。
 死体は無残にバラバラにされていた。
 ・・・・・



(注1)  WIKIPEDIA20190602 に手紙の写真が載っている。
(注2)  壁に書かれていた文は消され写真も残っていない。記録では"Jews"(ユダヤ人)とされているがアバーライン警部の記憶では"Juwes"と書かれていた。


・ 監督: アルバート・ヒューズ、アレン・ヒューズ
・ 原作; アラン・ムーア、エディ・キャンベル (グラフィック・ノベル)
・ 出演: 
   ジョニー・デップ     ... フレッド・アバーライン警部
   ヘザー・グレアム     ... メアリ・ケリー
   イアン・ホルム       ... ウィリアム・ガル卿
        ロビー・コルトレーン、 イアン・リチャードソン、 ジェイソン・フレミング

> アバーラインが角砂糖の上から注ぐのは薬草リキュールのアブサン。アバーラインはさらにアヘンチンキ(ローダナム)を垂らして飲んでいる。
> ジョゼフ(ジョン)・メリック: 実在した人物。 当時ロンドン病院内で生活していた。映画「エレファント・マン(1980)」

◆フロム・ヘル FROM HELL (2001/2002)  

テーマ:昔の映画 - ジャンル:映画

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