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どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
ロープ (1948)      ヒッチコック
実際に起きた殺人事件(後述)から着想した舞台劇の映画化。DVDで観た。

 70年前の映画でヒッチコック初のカラー映画。ヒッチコックも撮影監督もカラー未経験で実際に撮影してみると照明などモノクロと違った工夫がいることがわかった。
 原作舞台劇は夕方7時30分~9時15分の間に起きたことを同じ時間で上演する。ヒッチコックは同じことを映画でもしようと考え、上映時間80分をワンカットで撮影しようとした。現実には当時のフィルムカメラの一巻は最長10分間なのでつなぎ目を気づかれないような工夫をした。
 窓の外の高層ビル群は書割(絵)だけど時間と共に外が暗くなりビルや雲が赤く染まっていく。通常の書割は窓の外に置くだけどこの映画の場合様々な角度から写されるので不自然に見えないように特別の書割が作られた。
 その他、この映画でヒッチコックが使ったテクニックについては【参考文献】参照。

>ヒッチコックのカメオ出演
 冒頭、タイトルが終わった直後に新聞を手に持って女性と歩いている。
 ケントリー氏たちが帰る時、窓から見える赤いネオンサインはヒッチコックの横顔のトレードマーク。


□ ブランドンとフィリップはデービッドを絞殺し、死体を部屋の真ん中に置かれた大きな収納箱に隠した。殺害目的は完全犯罪を成し遂げること。カーテンを開けると明るい空と高層ビル群が見える。
 夕方からカクテルパーティの予定で、ブランドンは死体の入った収納箱の上に料理を並べたらおもしろいと思いつきお手伝いのウィルソンさんが食卓に並べた料理を移す。
 ケネスがやってくる。ブランドン、フィリップ、デービッド、ケネスは同じ大学の同窓生。
 ケネスからデービッドに乗り換えて婚約したジャネットがやってくる。
 デービッドの父親ケントリー氏と義妹のアトウォーター夫人が到着する。
 ルパート・カデルやってくる。ルパートはブランドンたちがいた寄宿学校のハウスマスターだった。ルパートは収納箱の上に料理を並べていることに違和感を抱く。

 自信満々のブランドンと神経過敏になっているフィリップに。ルパートは疑念を抱いた。
 ひねくれたユーモアの持ち主のルパートが「殺人は芸術 その特権が許されるのは 少数の優れた者に限定される」と発言するとブランドンは「犠牲者となるのは劣る者たち」と力説した。あまりに熱心なのでルパートはブランドンに「何か計画してるんじゃないだろうね」と尋ねた。
 ルパートはウィルソンさんにブランドンたちの今日の様子を聞くと午後はウィルソンさんを買い物に出したことがわかる。ウィルソンさんが戻ってくるとせっかくウィルソンさんが食卓の上に並べた料理が狭い収納箱の上に移されていた。
 ブランドンは本を欲しがっていたケントリー氏にデービッドを絞めたロープで縛って本をあげた。焦るフィリップの顔をルパートはじっと見ていた。
 ケントリー氏はデービッドが電話もよこさないのが不思議がった。
 ウィルソンさんが収納箱の上の料理を片づけ本をしまおうと蓋を開けようとしたのでブランドンはあわてて止めた。
 ケントリー夫人から電話がありデービッドが見つからないと取り乱している。ケントリー氏は帰ることにして結局みんな帰っていった。ウィルソンさんも帰って、ブランドンとフィリップだけが残った。これで終わったと思った。


 ドアベルが鳴った。
 ルパートがたばこ入れを忘れたと戻ってくる。ブランドンはポケットに拳銃を隠した。
 ルパートは、もしブランドンとフィリップがデービッドを殺したとしたら、という推理を始めた。
 ・・・・・
 ルパートは窓を開けて3発撃った。
 通りで人々が騒いでいる声が聞こえてくるる
 サイレンの音が近づいてくる。



・ 監督: アルフレッド・ヒッチコック
・ 原作: パトリック・ハミルトン(舞台劇)
・ テクニカラー
・ 出演: 
   ジョン・ドール            ... ブランドン
   ファーリー・グレンジャー      ... フィリップ
   ジェームズ・スチュワート      ... ルパート・カデル 元寄宿学校のハウスマスター
      セドリック・ハードウィック 、コンスタンス・コリアー、ジョーン・チャンドラー

> 実際に起きた殺人事件 : 1924年、シカゴの裕福な家庭の青年レオポルドとローブが16歳の少年を殺害した。目的は完全犯罪を実現して自分たちの優秀性を証明することだった。  ==> 「実在した殺人鬼に関連した映画

【参考文献】  「ヒッチコック 映画術 トリュフォー」(晶文社)

◆ロープ ROPE (1948/1962)

テーマ:昔の映画 - ジャンル:映画

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