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どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
ナチス第三の男 (2017) ★ 
 1942年5月27日、ドイツ統治下のベーメン・メーレン保護領(チェコ)のプラハで、実質的統治者のラインハルト・ハイドリヒが英国とチェコスロバキア亡命政府が送り込んだ暗殺者に襲撃され死亡した。ハイドリヒはナチス・ドイツの軍人で親衛隊大将、警察大将、ユダヤ人大量虐殺の実質的な推進者だった。当時ベーメン・メーレン保護領はドイツ支配地域の中で非常に重要な大工業地帯だった。プラハ
 ハイドリヒは海軍将校時代、女性問題で軍法会議にかけられ不名誉除隊させられた男だった。映画はハイドリヒが親衛隊でヒムラーに次ぐ地位に上り詰め重要拠点のベーメン・メーレン保護領を任されるまでと、ハイドリヒ暗殺に賭ける人たちを描いている。


□ 1931年、海軍中尉としてキール海軍基地に勤務していたハイドリヒは軍法会議により不名誉除隊させられた。
 婚約者のリナはナチス党員でハイドリヒを入党させる。
 親衛隊のヒムラーと面接したハイドリヒは、ヒムラーに気に入られ新設の親衛隊情報部をまかせられた。ヒムラーはまず共産主義者を徹底的に締め上げた。さらに他の団体やナチス内部まで徹底的に調査した。
 1933年にヒトラーが首相に就任すると、親衛隊も勢力を伸ばした。
 1939年8月、ナチスドイツはポーランドに侵攻した。
 1941年9月、ヒトラーはハイドリヒをベーメン・メーレン保護領副総督(注)にした。ハイドリヒは数週間で反体制派を一掃した。

 英国のチェコスロバキア亡命政府は英国と協力してハイドリヒ暗殺を計画した。
 1941年12月、ハイドリヒ暗殺を命じられたヨゼフとヤンは他のチームと一緒に英軍輸送機でチェコに入り落下傘降下した。ハイドリヒはふたりの侵入を知ったが目的はわからなかった。
 ヨゼフとヤンは3博士と言われる地元の主導協力者と連絡を取り具体的な計画を練るがハイドリヒの追及によって3人とも殺された。英国からの指令で他のチームが合流する。彼ら7人は地元民の協力でハイドリヒの日課を徹底的に調べ、ついに計画は実施された。
 ハイドリヒの車の前に飛び出したヨゼフは軽機関銃を構えたが故障で発射できずハイドリヒに撃たれた。ヤンが投げた爆弾が車の近くで爆発しハイドリヒは重傷を負った。
 ハイドリヒは病院で亡くなった。
 ナチスは報復として多数の市民を殺し、教会に立てこもった暗殺チームも皆殺しにされた。


(注) 名目上の総督はいたが休職させられた。


・ 監督: セドリック・ヒメネス
・ 原作: ローラン・ビネ
・ 出演: 
   ジェイソン・クラーク    ... ラインハルト・ハイドリヒ
   ロザムンド・パイク     ... リナ・フォン・オステン
   ジャック・オコンネル    ... ヤン・クビシュ
   ジャック・レイナー      ... ヨゼフ・ガブチーク
     ミア・ワシコウスカ、 スティーヴン・グレアム、トーマス・M・ライト、アビゲイル・ローリー

> 英語タイトル"The Man with the Iron Heart"は映画の中でヒトラーがハイドリヒを”鉄の心臓を持つ男”と呼んだとという話から。
> オリジナルのタイトルは "HHhH"
  HHhH = Himmlers Hirn heißt Heydrich ("Himmler's brain is called Heydrich"、ヒムラーのブレインはハイドリヒと呼ばれる)
> ハイドリヒ暗殺計画のコード名は「エンスラポイド(類人猿)」

【関連映画】 「死刑執行人もまた死す (1943)」「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦 (2016) 」

> 写真はプラハ。

■ナチス第三の男 The Man with the Iron Heart (2017/2019、フランス/英国/ベルギー、英語) 

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