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どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
遠すぎた橋 (1977)
40年前のオールスター総出演の戦争超大作。DVDで観た。

 第二次世界大戦末期、ノルマンディー上陸を成功させて進軍を続ける連合軍は一気に片をつけようと大作戦を決行する。しかし橋は遠すぎた。実話を基にしたコーネリアス・ライアン原作小説の映画化。

 快進撃を続けてきた連合軍から見てドイツ軍はすでに壊滅状態でたいした抵抗はないと楽観視していた。しかし実際には残存部隊が立て直され、精鋭のSS戦車部隊もいた。作戦開始直前に地下組織から戦車の存在が知らされたが無視された。部隊に配布された無線機はほとんど使い物にならなかった。3万人以上を同時に3カ所に降下させなければいけないのに輸送機の絶対数が大幅に不足していた。


□ 1944年6月6日Dデイに連合軍がノルマンディーに上陸した。8月にはパリが解放された。ドイツ軍は後退を続け、連合軍が追撃した。しかし補給線が長く伸び切ったため燃料弾薬が不足し連合軍の追撃が止まる。
 連合軍南部軍総司令官パットン将軍(米軍)と北部軍司令官モントゴメリー将軍(英軍)は激しく対立していてどちらも相手より早くベルリンに進撃しようとしていた。

 ドイツ西部軍総司令官にルントシュテット元帥が帰任する。西部戦線のドイツ軍の兵力は最低限だった。ルントシュテット元帥は残存部隊を立て直し戦車師団を温存するためアルンヘム③に配置した。

 9月、モントゴメリー将軍は大規模な攻撃作戦「マーケット・ガーデン」を提案しアイゼンハワー大将が承認した。弱体化したドイツ軍はたいした抵抗はできずクリスマス前にベルリンに達し戦いが終わるはずだった。
 ガーデン作戦はベルギーのオランダ国境近くにいるホロックス中将の陸軍第30軍団がオランダを北上しドイツ国境に達する。途中5つの橋を渡る必要があり最後の橋が作戦の目的地となる。
 それらの橋を確保するのがブラウニング中将総司令官の空挺部隊によるマーケット作戦で、35000の兵員を陸軍進行方向のドイツ軍支配地域に降下させて橋を確保する。降下地域は南から①アイントホーフェン、②グレーブとナイメーヘン、③アルンヘム(アーネム)の三カ所。
 空挺部隊は食糧武器弾薬に限りがあるため全作戦は長くても4日間で終えなければならない。

 作戦決行が決まってから、輸送に使える飛行機が足りなくて空挺部隊の輸送に3日もかかることがわかる。しかも白昼に落下傘降下することになる。モントゴメリー将軍の情報を信じるブラウニング中将は現地のドイツ軍は2流部隊だと楽観的に考えている。しかしアルンヘム③担当のポーランド旅団ソサボフスキー准将は全滅を覚悟した。
 オランダの地下組織からアルンヘム③に戦車がいるという情報がもたらされる。念のため偵察飛行が行われはっきりと戦車が写っている写真があった。しかしブラウニング中将は問題ないことにした。戦車の存在を報告した部下は休暇を取らされた。

 作戦が開始されアルンヘム近郊③にアーカート少将指揮の落下傘部隊が降下する。ドイツ軍による攻撃はほとんどなかった。
 アルンヘムのホテルに滞在していたドイツ軍モーデル元帥は連合軍の目的は自分だと勘違いした。
 アルンヘムのドイツ軍ビットリッヒ中将はアルンヘム③、ナイメーヘン②への連合軍の降下は橋をねらったものと考え同じ考えのルートヴィヒ少将にナイメーヘンの橋の防御を命じた。

 ベルギーにいる地上軍は砲撃とともに進軍を開始した。激しい抵抗に会うが空軍の支援もあってドイツ兵は投降する。

 アルンヘム地域③ではジープを積んだグライダーの多くが撃墜された。さらに短距離無線機が通じず長距離VHF無線機は間違った水晶が搭載されていて使えなかった。そのため指揮官のアーカート少将は部隊の移動にジープを使えず、その事態を配下の各部隊に伝えることもできない。同行するはずのポーランド旅団は輸送機不足のためまだ英国にいる。
 ドイツ軍ビットリッヒ中将③はモーデル元帥に万一の場合に橋を爆破する許可を求める。元帥はドイツ軍反撃の時に必要だと爆破を禁じた。墜落したグライダーから見つかったマーケット・ガーデン作戦要綱書をルートヴィヒ少将がモーデル元帥に届ける。しかし元帥はトリックだと取り合わなかった。

 アイントホーフェンソーン橋①は地上部隊の目前で爆破破壊された。浮橋が手配される(注1)。

 ジープで先行部隊を追ったアーカート少将③はドイツ軍に包囲され身動きできなくなる。
 アルンヘム市街に入ったフロスト中佐の部隊は作戦目的地である橋に達した。しかし他の部隊との無線連絡ができない。橋を守備するドイツ軍と戦闘となり包囲された。ドイツ軍は2流のはずだったが、捕虜にしたドイツ将校は精鋭のSS戦車師団だった。

 ナイメーヘン②ではSS戦車部隊が橋の周辺を完全に固めた。

 夜に入り、アイントホーフェンソーン①の浮橋が通行可能となる。予定よりも36時間遅延。地上部隊はグラーブ橋②を通過しナイメーヘン橋②を目指す。

 アーカート少将がやっと司令部③に入る。少将はドイツ軍が精鋭SS戦車師団と知る。対して味方の武器は小銃・機銃のみ。橋に達したフロスト中佐が包囲され退路を断たれている。ポーランド旅団は霧のため飛行機が飛ばず依然英国にいる。無線機が使用できず、投下される補給物資はドイツ軍に渡っている。
 ドイツ軍はフロスト中佐に降伏を勧めるが中佐は拒否した。ドイツ戦車による激しい砲撃が始まり市民にも多数の死傷者が出る。

 ナイメーヘン橋②には依然ドイツ軍が居座っていた。橋の南端に第30軍が到着する。クック少佐の部隊がボートで北側に渡り、南北からドイツ軍を攻撃する作戦がたてられた。ボートの到着が遅れ、昼間の渡河となる。
 河に煙幕が張られる。橋を守るルートヴィヒ少将は部下に橋の爆破の準備をさせる。
 クック少佐隊が渡河を開始しドイツ軍の標的となる。
 北岸に上陸したクック少佐隊は橋の北端に到達した。第30軍の戦車が橋を渡り始めるとルートヴィヒ少将は部下に爆破を命じた。なぜか爆発しなかった。クック少佐は半数の部下を失った。

 アルンヘムの橋③にいるフロスト少佐はやっと無線が通じ司令部のアーカート少将と連絡がついた。しかしアーカート少将も動きが取れず救援に向かえない。第30軍の到着頼みとなる。
 その第30軍は上からの命令で進軍を停止していた。
 第30軍と連絡がつかず弾薬も尽きたためフロスト少佐は動ける部下を脱出させ降伏した(注2)。ドイツ軍ビットリッヒ中将はフロスト少佐に敬礼し、英軍が投下したチョコレートを渡した。

 作戦開始5日目になってやっとポーランド旅団が昼間銃弾の中、降下した③。しかしドイツ軍がいたため、アーカート少将の部隊の対岸に降下した。無線が通じないためアーカート少将の兵士が流れの速い川を泳いで渡ってきて救援を求めた。ポーランド旅団にはゴムボートしかなかったがソサボフスキー准将は夜間に河を渡ると約束した、
 夜間、ポーランド隊は河に渡したロープ伝いに渡河を始める。照明弾が上がり、ドイツ軍が一斉射撃を始めた。銃弾が当たったゴムボートは簡単に沈んだ。

 アルンヘム③のドイツ軍ビットリッヒ中将はアーカート少将からの一時停戦の申し入れを承諾し負傷兵が退去した。
 アーカート少将は撤退命令を受け取る(9日目の夜)。多数の動けない負傷兵たちや医療班を残して撤退が開始される。無線兵はドイツ軍に撤退を気づかれないように嘘の情報を流し続けた。

 ブラウニング中将は1万人の部下のうち8千人を失ったアーカート少将に『モントゴメリー将軍は作戦は90%成功だった。満足している。』と話した。
 ブラウニング中将は「あの橋は遠すぎた"we tried to go a bridge too far"」と言った。


注1: アイントホーフェンの2つの橋は小規模な橋なので浮橋で代替することができる。
注2: フロスト中佐隊が死守したアルンヘムの橋は戦後「ジョン・フロスト橋"John Frostbrug"」と改名された。

> 地名・人名のカタカナ表記は字幕に準じる。


・ 監督: リチャード・アッテンボロー
・ 原作: コーネリアス・ライアン
・ 出演: 
   エドワード・フォックス    ... ホロックス中将
   ダーク・ボガード       ... ブラウニング中将
   マイケル・ケイン       ... バンドルール中佐、第30軍近衛連隊
   ライアン・オニール      ... ギャビン准将①
   ジェームズ・カーン      ... ドーハン軍曹、#101①
   エリオット・グールド     ... スタウト大佐①
   ロバート・レッドフォード   ... ジュリアン・クック少佐②
   ショーン・コネリー       ... アーカート少将、#1③
   ジーン・ハックマン      ... ソサボフスキー准将、ポーランド旅団③
   アンソニー・ホプキンス   ... フロスト中佐、#!③

   マクシミリアン・シェル    ... ビットリッヒ中将、ドイツ軍
   ハーディ・クリューガー    ... ルートヴィヒ少将、ドイツ軍

   ローレンス・オリヴィエ    ... アルンヘム市民
   リヴ・ウルマン         ... アルンヘム市民

◆遠すぎた橋 A BRIDGE TOO FAR (1977/1977)

テーマ:昔の映画 - ジャンル:映画

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