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どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
キング・オブ・ファイヤー (ヘンリー8世)前編  (TV2003) ★ 
16世紀のイングランド国王ヘンリー8世を描いた映画。2部構成の前編をDVDで観た。

 ヘンリー8世は17歳で即位し40年近くイングランド国王として君臨した。6回結婚し、内2人を絞首刑にした。厳密にいうと5回の結婚はしなかったことにした。しかし後を継いだメアリー女王、エリザベス女王は無効となった王妃たちの子供だった。
 前編は、ローマ教会と決別し1人目のキャサリン・オブ・アラゴンとの結婚を無効にしてアン・ブーリンと結婚し、処刑するまで。


□ 1507年にイングランド国王ヘンリー7世が死去し、次男ヘンリーがヘンリー8世国王となった。長男アーサーは1501年11月にスペイン(カスティーリャ+アラゴン)の王女キャサリン・オブ・アラゴンと結婚したが翌年4月に死去した。ヘンリー7世は息子ヘンリーに、兄嫁キャサリンと結婚し、男の世継ぎを絶やさぬよう遺言した。
 即位後ヘンリー8世はキャサリン・オブ・アラゴンと結婚した。しかし15年たっても王子は生まれなかった。(注1)
 ヘンリー8世の愛人エリザベス・ブラントが男児ヘンリー・フィッツロイを出産する。ヘンリー8世はヘンリー・フィッツロイに王位継承権を与えようとするが、王位継承権を認められるのは正妻の子供だけだった。
 パーシー卿とフランス帰りのアン・ブーリン(注2)が結婚の祝福を求めて国王に謁見した。ウルジー枢機卿は身分の違いを理由に結婚を認めなかった。アン・ブーリンを気に入った国王の差し金だった。
 アンは国王の愛人になっても捨てられるだけと考えたが、国王が世継ぎを切望していてキャサリンが高齢なことから自分を欲しかったら王妃にするよう国王に要求した。
 しかしカトリックは離婚を認めていない。国王は「聖書のレビ記では兄弟の妻との結婚を禁じている(注3)。キャサリンとは元々結婚していない。」と言い出した(注4)。しかしローマ教皇クレメンス7世は結婚無効を認めなかった。教皇説得に失敗したウルジー枢機卿は失脚した。
 ウルジー枢機卿に仕えていたトマス・クロムウェルと大学教授のトマス・クランマーは古い法律文を根拠に国王が教会を統治するべきだとヘンリー8世を説得した。破門(=地獄行)を恐れるヘンリー8世に堕落したローマ教会と縁を切りイングランド教会として神に直接仕えるから問題ないと話した(注5)。
 ヘンリー8世は、キャサリンとの婚姻を無効とし、アン・ブーリンと結婚した。ほどなくアンは妊娠するが、生まれたのは女児(後のエリザベス1世女王)だった。ヘンリーはアンに目もくれなくなる。
 ヘンリー8世が侍従ジョン・シーモアの邸宅を訪問した時、接待に出た娘ジェーン・シーモアを見初めた。
 アン・ブーリンが再び懐妊する。男児だったが死産となった。アン・ブーリンは、反逆・姦通・その他の理由で処刑された(注6)。


注1: 1516年にキャサリン王妃はメアリー王女(後のメアリー1世女王)を出産している。
注2; アンの姉メアリ・ブーリンはヘンリー8世の愛人のひとり
注3; レビ記では同性愛も禁じている。
注4: 兄弟の妻との結婚は、ヘンリー8世の結婚の時点で問題になっていてローマ教皇ユリウス2世は特免でふたりの結婚を認めた。
注5: トマス・クロムウェル、トマス・クランマーはドイツやオランダの宗教改革(プロテスタント)をイングランドに取り込もうとしていた。
注6: 本作では剣で首を切っている。アンはイングランド式の斧ではなく、フランス式の剣による斬首を希望したらしい。


・ 監督: ピート・トラヴィス
・ 出演: 
   レイ・ウィンストン        ... ヘンリー8世
   ヘレナ・ボナム・カーター    ... アン・ブーリン
      チャールズ・ダンス、エミリア・フォックス、マイケル・マロニー、アサンプタ・セルナ、マーク・ストロング、デヴィッド・スーシェ、ダニー・ウェッブ、ジョス・アックランド

> ティンダル聖書:ウィリアム・ティンダルは16世紀初めごろ聖書をヘブライ語とギリシャ語原典から直接英語に訳したプロテスタントの指導的人物。

◆キング・オブ・ファイヤー HENRY VIII (TV2003、英国) 前編

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

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