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どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
ザ・シークレットマン (2017) ★ ウォーターゲート事件/ディープスロート
6か月後に大統領選挙を控えた1972年6月の深夜、ワシントンD.C.ウォーターゲートビルの民主党本部に盗聴器を仕掛けるために侵入した5人の男たちが警察に逮捕された。共和党ニクソン再選委員会の関係者が含まれていたため大騒ぎとなるがホワイトハウスは関与を否定。彼らが勝手にした行為として片づけられた。
 ワシントン・ポストが男たちの中に元CIAが含まれていると報道。さらに内部関係者しか知りえないような記事を掲載し続けた。ポスト紙の記者は内部情報をリークさせている人物を“ディープスロート”と呼んだ。
 11月の大統領選挙でニクソン大統領は大勝し再選を果たした。
 翌年、公聴会にかけられたFBI責任者グレイ長官代行はポストやタイムの記事について追及される。グレイは独立組織であるFBIの情報をホワイトハウスに流していたことを認め、大統領命令だったと証言した。ホワイトハウスは混乱に陥り大統領側近が次々に辞任・解任した。
 1974年8月、ニクソン大統領がついに辞任した。
 約30年後、事件当時FBI副長官だったマーク・フェルトが自分がディープ・スロートだと公表した。

 映画はマーク・フェルトの自伝を基にしている。ニクソン大統領が辞任に追い込まれた具体的経緯は描かれていない。

 事件直前、50年間FBIに君臨したフーバー長官が亡くなった。フーバー長官は現政権の不正でも追及するFBIの独立性を確立させた。フーバー長官の跡を継いだグレイ長官代行はホワイトハウスと癒着していて、フーバーを尊敬していたフェルトは憤慨していた。
 一方でフーバーには暗黒面もあった。映画ではフーバーの汚い仕事を請け負っていたのはビル・サリバン、正義の面がマーク・フェルトとしている。
 FBIが舞台だがアクションは一切ない。
 DVDで観た。

> 事件の報道を続けたワシントン・ポストの記者たちを描いた映画に「大統領の陰謀(1976)」がある。


□ 1972年。ニクソン大統領再選をかけた11月の選挙の178日前の5月2日、50年近くFBIに君臨したフーバー長官が死去する。後任として30年間FBIに在籍しているマーク・フェルトFBI副長官ではなく、大統領お気に入りのパット・グレイ司法長官がFBI長官代行に任命された。

 1972年6月17日深夜ワシントンD.C.ウォーターゲート・ホテルの民主党本部に侵入した5人の男が警察に逮捕された。本部を見通せるビルの一室には大型望遠鏡が備えられていて本部内には盗聴器がしかけられていた。(選挙133日前)
 犯人たちは元FBI、元CIA、大統領再選委員会の関係者などと判明する。
 ホワイトハウスが捜査に圧力をかけてきてグレイFBI長官代行はそれを受け入れ、フェルトはFBIの独立性が損なわれると怒った。
 6月20日、ワシントン・ポストは犯人の中に元CIAがいると報道した。

 フェルトはグレイ長官代行がFBIの捜査情報をホワイトハウスに流していることをつかむ。

 侵入事件に関して7人が逮捕され、有罪を認めたものの背後関係については一切証言しなかった。

 クラインディースト司法長官が捜査打ち切りを表明。政権内部にも大統領再選委員会にも事件に関係する人物はいなかったと結論づけた。TV画面にはディーン大統領顧問と共にフェルトFBI副長官も映っていた。

 しかしワシントン・ポストは政権による事件への関与を報道し続けた。ウッドワード記者は謎の情報提供者を“ディープスロート”と呼ぶことにした。

 11月7日、ニクソン大統領は選挙で大勝し再選を果たした。

 選挙から2か月後、フェルトはグレイ長官代行が長官に昇進することが決まったことを知る。副長官は元FBIでフェルトと対立していたビル・サリバン。

 選挙から3か月後。タイム誌は(フーバー時代)ホワイトハウスに命じられてFBIが非合法な盗聴をしていたと報道した。
 グレイ長官代行はFBI責任者として公聴会にかけられる。
 グレイはタイムやワシントンポストの記事についてきびしく追及された。その中にはグレイがホワイトハウスに情報を流しているという記事も含まれていた。
 グレイはディーン大統領顧問からウォーターゲート事件の情報を要求されて渡していたと答弁した。FBI長官代理の立場でそのような行為をしたのは大統領命令だったからだと答えた。

 1973年6月 マーク・フェルトはFBIを退官した。
 1974年8月 ニクソン大統領は任期中の大統領として初めて大統領を辞任した。

 2005年 マーク・フェルトはヴァニティ・フェア誌で自分がディープ・スロートだと明かした。
 2008年 マーク・フェルト、死去。



・ 監督: ピーター・ランデズマン
・ 原作: マーク・フェルト、ジョン・オコナー
・ 出演: 
   リーアム・ニーソン     ... マーク・フェルトFBI副長官
   ダイアン・レイン       ... オードリー・フェルト、妻
            ----
   マートン・ソーカス      ... L. パトリック・グレイ、司法次官、FBI長官代行    
   アイク・バリンホルツ     ... アンジェロ・ラノ、FBI
   トニー・ゴールドウィン    ... エド・ミラー、FBI
   ブルース・グリーンウッド  ... サンディ・スミス、Time誌
   マイケル・C・ホール     ... ジョン・ディーン、大統領顧問
   ブライアン・ダーシー・ジェームズ  ... ロバート・カンケル、FBI
   ジョシュ・ルーカス       ... チャーリー・ベイツ、FBI
          エディ・マーサン、ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ、マイカ・モンロー、トム・サイズモア、ケイト・ウォルシュ、ノア・ワイリー、ジュリアン・モリス

【関連映画】 「ディープ・スロート(1972)」 「J・エドガー (2011)」「ペンタゴン・ペーパーズ最高機密文書 (2017) 」

■ザ・シークレットマン MARK FELT: THE MAN WHO BROUGHT DOWN THE WHITE HOUSE (2017/2018)

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