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どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
ロッキー (1976)
40年前、無名の俳優シルヴェスター・スタローン(29歳頃)を一挙に有名にしたボクシング映画。
 大手映画会社が関与したがほとんど無名のスタローン自身の脚本・主演の低予算映画で小規模に公開されたが、口コミで観客が増えて世界的大ヒットとなった。
 オスカーの作品/監督/編集賞を受賞、男女主演助演賞(シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア、バージェス・メレディス、バート・ヤング)、脚本/音響/音楽賞にもノミネートされた。
 DVDで観た。

DVDの特典映像として25年後のスタローンが本作について語っている。
 スタローンは生まれてからずっと貧乏だった。少年時代はフィラデルフィアに住みボクシングジムに通った。俳優を目指し「ブルックリンの青春 (1974)」で少しは注目されたものの相変わらず貧乏だった。カリフォルニアに移ってもパッとせず、愛犬バッカスの餌も買えず手放す寸前だった。
 1975年3月、スタローンはヘビー級世界チャンピオン モハメド・アリと格下の白人ボクサー チャック・ウェプナーの対戦を見に行った。どうみても勝ち目のないウェプナーが9Rにアリをダウンさせてしまった。

 スタローンはどん底の三流ボクサーがチャンピオンと対戦するチャンスを与えられる脚本を書き始める。3日間で書いた90ページほどの脚本のロッキーはもっと暗い男で、最後には試合を捨てる。その後何度も書き直した。
 他の映画の配役の面接に行ったが出演は断られた。部屋を出るとき「脚本がある」と言ったら「持ってきて」と言われた。

 脚本は大好評で、ライアン・オニール、バート・レイノルズ、ロバート・レッドフォード等の大スターが主役候補になった。
 銀行に106ドルしかないスタローンについには10万ドルが提示されたが、自分の主演にこだわった。さらに36万ドルまで掲示されたがスタローンはそれでも断った。

 無名の俳優が主役の映画は低予算で製作された。
 街を走る場面はスタローンが勝手に走っているのを撮影している。周囲に写っている人たちは無関係の一般人。
 映画の中で通りを走っているロッキーにオレンジを投げてくれる場面があるが、あれは勝手に通りを走っているスタローンにぶつけてきたものだった。
 予算がないので友人や家族や前妻まで撮影を手伝ったり出演もした。
 スケート場の場面は脚本ではたくさん客がいるはずだった。それでは費用がかかるのですでに閉まっていたことにして映画のようにふたりだけがリンクにいることにした。結果的に印象的なシーンとなった。
 オリジナルのエンディングはもっとさびしいものだった。みんなで考えて撮りなおすことになった。あの場面に出ているのは友達やプロデューサーなど約30人。
 素人の脚本で主役も無名の低予算映画はハリウッド周辺で小規模に公開された。その直後、町の名士たちからスタローンに続々とおめでとうの電話がかかってきた。

 ボクシングに詳しくないジョン・G・アヴィルドセン監督は今までのボクシング映画を集めて研究した。試合シーンのあまりのうそくささに呆れた。当時の映画はもちろんフィルム撮影だった。アヴィルドセン監督は家庭用8ミリを試し撮りに利用した。中でも力を入れたのは試合のシーンで8ミリで撮影したものをみんなで見て改良していった。特典映像には当時使った8ミリの試し撮りも収録されている。
 監督によれば当時のスタローンは謙虚で、指摘すると何度でも脚本を書き換えた。監督は撮影のジェームズ・クレイブがオスカーにノミネートされなかったのを残念がっている。
 スタローンによればアポロ役のオーディションで横柄な態度が気に入ってカール・ウェザースに決めた。カール・ウェザースによればオーディション時はパニック状態だった。
 開発されたばかりのステディカムも使われた。考案者のギャレット・ブラウンによる音声解説もある。

 続編が「ロッキー・ザ・ファイナル(2006)」まで30年かけて6作が公開された。
 さらにその9年後、アポロの息子クリードをロッキーがサポートする「クリード チャンプを継ぐ男 (2015) 」が公開された。2018年11月には「クリード2(原題)」が公開されロッキーも出演する。


□ 1975年11月、フィラデルフィア
 三流ボクサーのロッキー・バルボアは貧乏な独り暮らし。ボクシングでは食えないため高利貸の取り立て屋をしている。
 ペットのカメの餌を口実にペットショップに通っているが実は店員のエイドリアンに心を寄せている。しかし内気なエイドリアンはロッキーの好意に気づきながら目も合わせない。エイドリアンの兄でロッキーの友人のポーリーはそんな妹を歯がゆく思っている。ポーリーの強引な仲介でロッキーとエイドリアンはデートをするようになる。
 ジムのオーナーのミッキーは、ロッキーがいい素質を持っているのに真剣にボクシングをしていないと怒った。

 世界チャンピオン アポロが1月1日に対戦を予定していた相手が負傷して試合ができなくなる。諸々の契約の関係で試合が流れると大損害となるアポロは必死に対戦相手を探させるがまともな相手は試合まで5週間ではOKしない。
 アポロはまったく無名のボクサーに世界チャンピオンと試合できるというチャンスを与えるというアイデアを思いつく。
 アポロがボクサー名簿から選んだのは"イタリアの種馬(THE ITALIAN STALLION)"という売り文句の誰も知らないボクサー ロッキー・バルボア。ロッキーはサウスポーだがチャンピオンは気にしなかった。

 ミッキーを通じて呼び出され、アポロの練習相手のつもりでプロモーターを訪ねたロッキーは、世界選手権の対戦相手と聞いて格が違いすぎると即座に断ったものの米国はチャンスの国と説得されてしまう。

 ロッキーはミッキーの指導の下で必死にトレーニングを積んだ。

 全世界注目の中、試合が始まる。
 第1ラウンド:ロッキーの右フックは届かなかったり不正確。チャンピオンはにやつきながら相手をしている。しかしロッキーの渾身の左フックが見事に決まり、なんとチャンピオンがダウンしてしまう。やっと立ち上がったチャンピオンは本気でロッキーにパンチを浴びせた。
 ロッキーはチャンピオンと対等に戦い続けた。
 14ラウンド。猛打を浴び続けたロッキーはついにダウンする。勝利を確信したチャンピオンは両腕をあげて飛び跳ねている。ミッキーは必死になって起きるなと叫び続けた。しかしロッキーは立ち上がり両手を構えた。
 両者とも瀕死状態で最終ラウンドを戦った。
 マイクを向けられたロッキーは「エイドリアン!」と叫んだ。
 アポロの判定勝ちが告げられるリング上でロッキーとエイドリアンは抱きしめあった。


 
・ 監督: ジョン・G・アヴィルドセン
・ 脚本: シルヴェスター・スタローン
・ 出演: 
   シルヴェスター・スタローン   ... ロッキー
   タリア・シャイア          ... エイドリアン
   バージェス・メレディス      ... ミッキー
   バート・ヤング           ... ポーリー
   カール・ウェザース        ... アポロ

> ロッキー・マルシアノ: 1950年代に活躍したボクシング世界ヘビー級王者。49戦49勝で無敗のまま引退した。イタリア系。
> エイドリアン役のタリア・シャイアは フランシス・フォード・コッポラ監督の妹

【関連映画】 「チャック “ロッキー”になった男 (2016)」 ...... チャック・ウェプナー物語

◆ロッキー ROCKY (1976/1977)

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