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どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
終わった人 (2018、日本) ★
一時流行った言葉「濡れ落ち葉」:仕事人間が定年になった途端にすることがなく自宅で一日中ごろごろしてTVを見ていて掃除の邪魔でまるでほうきにまとわりつく濡れ落ち葉。壮介はどうせ仕事はひまだったのだろうから定年前に趣味を見つけておくべきだった。
 「散る桜 残る桜も 散る桜」 定年で辞めていく人に上っ面の感謝を伝える若い人たちもいずれは辞めさせられる。
 昔通っていたビルで、朝よく顔を合わせる名前も知らない別会社の人に「私は定年で今日が最後なんです」と言われた。「おめでとう」と言うべきだったのだろうが、定年で仕事を辞めるのがおめでたいのだろうか、なんて考えてしまい、何も言えなかった。たとえ上っ面だけでも「おめでとうございます」と言うべきだった。
 この映画を観たミニシアターの張り紙の中に、シアターの設立目的のひとつとして「老人の居場所の創出」とあった。

 主演の舘ひろしがモントリオール国際映画祭ワールド・コンペティション部門で最優秀男優賞を受賞した。
 世界共通の関心事なのだろう。映画に出てくる赤門はわからなかっただろうな。


□ 盛岡で大学ラグビー部のキャプテンとして部員の尊敬を集めていた田代壮介は東大卒で大手銀行に就職し支店長となってエリートコースをまっしぐら。しかし出世競争に敗れ子会社に飛ばされた。肩書こそ専務取締役だが閑職で定年を迎えた。
 自宅では妻や娘、孫までもが定年を祝ってくれた。翌日、美容院で働く妻が出かけると家にひとりっきりとなる。

 これまで大変だったからのんびりしてと誰もが言うが何もすることがない。公園も図書館もフィットネスクラブもじじばばばかり。
 銀行を途中退社した元同僚に会うと、ボクシングのレフリーとして活躍していて生き生きとしていた。
 ほかの年寄りとは違うと思いたい壮介は大学院を目指すことにする。とりあえず勉強しようと訪れたカルチャースクールのスタッフで同郷で35歳の浜田久里に恋してしまう。

 フィットネスクラブの会員には珍しく若い鈴木直人はなんとIT企業の社長。社長以下社員全員が20代30代という若い会社だが業績は絶好調。
 その鈴木から会社の顧問になってほしいと誘われる。
 ITに知識のない田代を鈴木が欲しがるのは、東大卒で大手銀行出身者が顧問だという会社の箔。
 経験豊富で交渉にも長けた壮介が加わったことで、取引相手にも信用され銀行にも信用されるようになる。
 ところが・・・


・ 監督: 中田秀夫
・ 原作: 内館牧子 『終わった人』(講談社刊)
・ 出演: 舘ひろし、 黒木瞳、 広末涼子、 臼田あさ美、 今井翼

■ 終わった人 (2018、日本) 

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

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