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どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
ヒトラーに屈しなかった国王 (2016、ノルウェー) ★
1940年4月8日、ドイツ軍が中立国ノルウェーを突然侵犯。このことはノルウェー駐在ドイツ公使でさえ寝耳に水のできごとだった。ノルウェーはまったく戦争の準備をしていなかった。翌日にはノルウェー主要都市はドイツ軍に占領された。王室と政府は首都オスロから北方のハーマルに避難したが、ドイツ軍はハーマルに向けて進軍する。ヒトラーはホーコン7世国王に傀儡政権の承認を迫る。拒否すれば大国ドイツとの間で戦争となり多くの若者が死ぬ。国王は決断を迫られた。DVDで観た。

(歴史)ノルウェー王国は14世紀に王家が途絶えデンマークの支配下となる。16~18世紀ごろはデンマーク=ノルウェーだった。ナポレオン戦争でフランスに味方したデンマークは敗戦国となる。1814年にノルウェーはスウェーデンに移譲され、スウェーデン=ノルウェーとなった。

□ 1905年、ノルウェーはスウェーデン=ノルウェーの解消を一方的に宣言した。スウェーデンはノルウェーの独立を認めた。
 国民は国王としてデンマークからカール王子を招いた。ノルウェー王国は立憲君主制であり国政は内閣と議会が行い国王に実権はない。
 1905年11月、新国王カールとマウド王妃、幼いオラフ王子はノルウェーに到着した。カールはホーコン7世として即位した。

 (35年後)
 1940年4月8日、ドイツ軍艦が中立国ノルウェーの領海を侵犯した。
 9日早朝、ドイツのブロイアー公使がコート外務大臣を訪ね無用な抵抗をしないように申し入れた。外務大臣は拒否した。
 首都オスロ南方27キロのオスカースボルグ要塞では接近する軍艦を攻撃し撃沈した。
 王室と政府は特別列車でオスロからハーマルに移った。途中空襲に会いながら昼前に列車がハーマルについた時には、主要都市はすでにドイツ軍に占領されていた。
 中立国への攻撃は想定外でノルウェーは戦う準備ができていなかった。隣国デンマークも降伏した。オスロも制圧された。
 皇太子は内閣の対応の遅さにいらだつが、国王は政治は内閣の役割だと口をはさまないようにしていた。

 国王も出席したハーマルでの議会でニュゴールスボル首相は辞任すると発言した。慣例では国王は首相の意向を無条件に認める。
 しかし国王はハンブロ議長の意向を踏まえ、国民がもっとも政府を必要としている時に責務を放棄することは許されないと首相の辞任を認めなかった。

 ノルウェー政府はブロイアー公使に交渉をしたいと申し入れる。ブロイアー公使は交渉を望むがドイツ軍はすでにハーマルに向けて進軍していた。

 夜7時半、ラジオを通じて国民連合党ビドクン・クヴィスリングが旧内閣は解散し自分が首相になったと宣言、ドイツ軍への抵抗をやめるように呼び掛けた。
 王室と閣僚はさらに北方に逃げる。
 血筋のハーラル王子を守るため皇太子妃と子供たちはスウェーデンに逃れた。

 ブロイアー公使は国王とふたりだけで会ってクヴィスリング内閣を認めさせるよう総統直々の命令を受ける。

 10日、エルヴェルムで、ブロイアー公使は国王と会い総統の言葉を伝えた。しかし国王はノルウェーの行く末は国民自身が決めるとクヴィスリング内閣の承認を拒否した。
 国王は閣僚たちに対し自分の決断を話した。国王として国民の支持を得ていないクヴィスリングを首相に任命できない。しかしドイツの要求を拒めば大勢の若者が死ぬことになるかもしれない。政府がドイツの要求を受け入れるならば、国王を退位し王室を解体する。

 11日、ドイツとの戦争が始まった。


> ノルウェーは6月に降伏。国王と皇太子は英国に亡命し終戦までドイツへの抵抗を支援し続けた。


・ 監督: エリック・ポッペ
・ 出演: イェスパー・クリステンセン、アンドレス・バースモ・クリスティアンセン、カール・マルコヴィクス、ツヴァ・ノヴォトニー、アルトゥル・ハカラフティ

【関連映画】
  「テレマークの要塞 (1965)」            ドイツ支配下のノルウェーが舞台
  「ザ・ハント ナチスに狙われた男 (2017)」

■ヒトラーに屈しなかった国王 KONGENS NEI (2016/2017、ノルウェー)

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