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どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
嘆きの王冠 ホロウ・クラウン リチャード3世 (2012) ★ (ばら戦争)
シェイクスピア舞台劇の映画化。DVDで観た。

 1461年、エドワード4世が即位しヨーク朝が始まる。ヘンリー6世の巻き返しもあったが1471年には消滅した。弟のジョージは一時ヘンリー6世側についたことがあったが、リチャードは一貫して兄に忠誠をつくしてきた。

 シェイクスピアは国王リチャード3世を容姿が醜く狡猾で世継ぎである兄の子供たちや妻まで殺した残忍な人物として描いている。
 リチャードの台詞はうわべと内心があって、たとえば兄エドワード4世が病に倒れると心配で心を痛める台詞を言った後で、観客に向かって早く死ねと言う。
 シェイクスピアがこの戯曲を書いたのはテューダー朝エリザベス女王の時代だった。リチャード王を倒してテューダー朝が始まったのだからリチャードを褒めるわけにはいかないという事情もあったのかもしれない。
 2013年にリチャード3世の遺骨がレスターで発見され背骨が曲がっていることも確認された。シェイクスピアは少なくとも容姿についてはまったくの作りごとを描いたわけではなかったらしい。

 物語ではリチャードがアン・ネヴィルを口説いたみたいになっているが、アン・ネヴィルにしてみれば、戦死した父ウォリック卿も夫エドワードも現国王エドワードの敵で自身いつクビを切られるかという状況なので国王の弟の妻になれるのは大歓迎のはず。リチャードはウォリック卿の遺産目当て。


□ ヘンリー6世一派が壊滅してから10年後、エドワード4世国王は弟のクラレンス公ジョージをロンドン塔に謀反の罪で投獄する。
 グロスター公リチャードは、ウォリック卿の娘でヘンリー6世の息子エドワードの寡婦のアン・ネヴィルと結婚する。
 エドワード4世が食事中に倒れそのまま床につく。
 国王が撤回したはずの処刑命令によりクラレンス公ジョージが死ぬ。リチャードは王妃一派の陰謀だと重臣たちに吹き込んだ。(実はリチャードが殺させた)
 エドワード4世が死去(1483/4)し、息子がエドワード5世として即位する。
 摂政となったリチャードは王妃近親のリヴァース卿やグレイ卿を投獄・処刑する。さらに戴冠式前のエドワード5世と弟のヨーク公リチャードをロンドン塔に保護の名目で幽閉した。
 リチャードと結託したバッキンガム公に言いくるめられた議会が、エドワード4世とエリザベス・ウッドヴィルの結婚を無効と裁定、従ってエドワード5世には国王の資格がない。議会はリチャードに王位につくように懇願し、国王リチャード3世が誕生する(1483/6)。

 リッチモンド伯ヘンリー(ランカスター)がイングランド王位を主張してフランスで隆起する。
 リチャード3世は、障害となりそうな妻のアン、ロンドン塔にいる2人の王子を殺させる。 
 リチャード3世の味方だったバッキンガム公がリッチモンド伯ヘンリー支持に変わる。リッチモンドをウェールズ人も支持する。
 リッチモンド軍が上陸する。

 リチャード3世国王軍(ヨーク)とリッチモンド軍(ランカスター)はボズワースで激突した。
 戦いはリッチモンド軍が勝利し、リチャード3世は戦死した。

 リッチモンド伯ヘンリーはイングランド王ヘンリー7世として即位(1485)しテューダー朝が始まる。
 ランカスター派のヘンリーは、ヨーク派のエリザベス(エドワード4世の娘)と結婚し、ばら戦争が終結した。


> エドワード4世にはエリザベス・ウッドヴィルとの間だけでも10人の子供がいた。この物語には3人だけ登場する。長男エドワード5世、次男ヨーク公リチャード。長女エリザベスはヘンリー7世の妻となる。
> 中断もあったがエドワード4世は22年間国王の座にいた。
> リヴァース卿はエリザベス王妃の弟、グレイ卿は王妃と前夫との子
> エドワード4世の2人の王子の消息は現在も不明。暗殺を秘密にするなら墓は作らないだろう。
> リチャード3世国王の在位期間は2年余りだった。
> 史実では幽閉されていたマーガレット妃はエドワード4世の時代にフランスに戻されフランスで死んだ。

・ 監督: ドミニク・クック
・ 原作: ウィリアム・シェイクスピア
・ 出演: 
   ベネディクト・カンバーバッチ   ... グロスター公リチャード/リチャード3世
   キーリー・ホーズ          ... エリザベス王妃
   ベン・ダニエルズ          ... バッキンガム公、
   ジュディ・デンチ           ... エドワード、ジョージ、リチャードたちの母
   フィービー・フォックス        ... アン・ネヴィル

■嘆きの王冠 ホロウ・クラウン リチャード3世 THE HOLLOW CROWN: The Wars of the Roses: Richard Ⅲ (2012/2017、英国)


テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

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