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どんくらの映画わくわくどきどき
自分が観た映画の話題を中心に書き留めている個人的なブログ。 写真はパリ ノートルダム大聖堂(2000) 文中敬称略。文&写真:どんくら
ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 (2017) ★★
映画を観るまで原題の「最も暗い期間」というのは戦争中のことかと思っていた。英国とドイツの戦いを描いた映画ではなくチャーチルと議会の戦いを描いている。

 ドイツ軍のベネルクス侵攻と同日に英国首相に就任したチャーチルは所属する保守党に望まれて選ばれたわけでない。最高権力者である国王にさえ疎んじられて、頼みの綱の仏英軍はドイツ軍の猛攻に敗走を続けて海岸縁に追い詰められる。四面楚歌のチャーチルが味方を得て、庶民院で徹底抗戦をまくしたてるまでを描いている。この演説の内容が冷静に聞くと結構すごくて、英国本土が占領されたら英連邦に政府を移してでも戦い続けると叫んでいる。これはおそらく米国民に対すパフォーマンスでもあったのだろう。
 映画では演説の場面の後にダンケルクから30万人が救出されたと映るが、実際にはダンケルクの奇跡的な撤退成功に国民が沸き立っているときに演説が行われた。「ダンケルク 史上最大の撤退作戦・奇跡の10日間 (TV2004)」によればチャーチルはおそらく5万人うまくいけば10万人を救出できると見積もっていたがフランス兵を含めて30万人の救出に成功した。

 オスカーの主演男優賞(ゲイリー・オールドマン)、メイク・ヘアスタイリング賞を受賞。作品賞、撮影賞、衣装デザイン賞、美術賞にノミネートされた。


> 1939年9月ドイツはポーランドに侵攻する。英仏両国はドイツに宣戦布告する。英国はフランス支援のためにフランス・ドイツ国境とフランス・ベルギー国境に大規模な陸軍部隊を展開させた。

□ 1940年5月、ドイツに対する政策の失敗を労働党に糾弾された保守党のチェンバレン首相は辞任を決意する。保守党にとって後任にはドイツとの和平を主張するハリファックス外相が適任だったが労働党に受け入れられる見込みはなかった。唯一労働党が受け入れるのは海軍大臣のウィンストン・チャーチルだけだった。国王は兄のエドワード8世の結婚に味方し、過去いくつもの失態を重ねたチャーチルの首相就任を喜ばなかった。チャーチルも国王に嫌われていることを知っていた。しきたりで国王と首相は週一回会わなければならなかい。
 労働党も参加した党派を超えた戦争内閣にはチェンバレン元首相、ハリファックス外相も加えられた。チャーチルを首相に選んだ保守党だったが実権は依然チェンバレンにあった。チャーチルの演説に賛同するか否かもチェンバレン次第だった。
 首相就任の議会演説でチャーチルはドイツとの徹底抗戦を宣言する。議会の反応は冷ややかだった。
 チャーチルが首相に就任した5月10日、ドイツはベルギー・オランダへの侵攻を開始した。戦車を主力とするドイツ軍は英仏のふたつの防衛線の中間を突破しフランス深く入り込んだ。
 5月16日、チャーチルはフランスを支援するためパリに飛んだ。しかしフランスのレノー首相はすでに戦う気力をなくしていた。
 大陸に展開していた全英軍が敗走を続けダンケルクに30万人、カレーに4000人が追い詰められる。
 チャーチルはドーバーのラムゼイ提督に民間船をかき集めてダンケルクの兵士を救出するように命じる。作戦はDYNAMOと名付けられた。
 その一方でカレーの残留軍に対してはドイツ軍と徹底的に戦いドイツ軍をひきつけるように命じた。
 チェンバレンとハリファックスはチャーチルを辞任させようと画策していて内閣にチャーチルの味方はいなかった。
 ドイツとの和平交渉もやむなしと考え始めたチャーチルを意外な人物が訪ねてくる。
 ・・・・・


・ 監督: ジョー・ライト
・ 撮影: ブリュノ・デルボネル
・ 衣装デザイン: ジャクリーン・デュラン
・ 美術(プロダクション・デザイン): サラ・グリーンウッド、ケイティ・スペンサー 
・ メイクアップ(ゲイリー・オールドマン): カズヒロ・ツジ
・ 出演:
    ゲイリー・オールドマン      ,,, ウィンストン・チャーチル
    クリスティン・スコット・トーマス  ,,, クレメンティーン・チャーチル
    リリー・ジェームズ         ,,, ミス・レイトン、口述タイピスト
    スティーヴン・ディレイン      ,,, ハリファックス子爵、外務大臣
    ロナルド・ピックアップ       ,,, チェンバレン元首相
    サミュエル・ウェスト         ,,, イーデン戦争大臣
    ベン・メンデルソーン        ,,, 国王ジョージ6世

■ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男 DARKEST HOUR (2017/2018、米国/英国) 

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

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